旅の終わり
「それ」が何かと問われれば、答えは幾通りもある。
時間を越え
空間を越え
人の形をしていれば、物の形をしてることもある。
目に見えぬ存在(例えば「力」や「信仰心」や「言葉の意味」のようなもの)としていることもあれば、
世界そのものであったりもする。
「それ」は
そのようにして全時空間に存在し、
そのようにして全時空を繋ぎとめている。
姿を変え形を変え、
「それ」は欠片を探し続ける。
6つの欠片を手に入れたとき、「それ」は歴史の岐路に立つ。
「継続」と「回帰」の選択肢。
その答えはどちらだったのだろう。
私達には分からない。
なぜならば、
私達の歴史が「継続」の結果なのか、
「回帰」の結果なのか
それを知る術を持たないからだ。