こんにちは、ミジンコやさんです。

これまでは、ミジンコをごちそうとする生き物たちとミジンコの関係性についてお伝えしてきました。

今回は、視点をぐるりと変えて、ミジンコのごちそう事情にスポットを当てていきます。

 

自然下、飼育下でのミジンコがどんなごはんを食べているか、皆さんも気になりますよね。

 

 

ミジンコは何食べる?ミジンコごはん自然編

自然下に生息するミジンコは、自分よりサイズの小さい植物プランクトン、バクテリア等の微生物原生動物を食べて生きています。

原生動物とはあまり聞きなれないですが、いわゆる単細胞生物のことで、単細胞生物のなかでも生態が動物的なものを指します。ミドリムシ、アメーバ、ゾウリムシなどが代表的です。

 

自然下のミジンコは水の流れが穏やかな田んぼ、池などに多く発生します。ミジンコが好む田んぼや池はプランクトンも好む環境であるため、ミジンコたちはそれらを餌として生活しています。

 

 

では、飼育下でのミジンコは何を食べて育つのでしょうか?

田んぼや池の所有者でもなければ、餌が豊富に含まれた、ミジンコに適した水を毎日汲んでくるのはちょっと現実的ではありませんよね。

 

 

飼育下のミジンコは何を食べるか

飼育下でのミジンコごはんは、ミジンコをいかに安定的に増やせるかに重点をおいたものが多いです。代表的なものをいくつか紹介します。

 

グリーンウォーター

グリーンウォーターは、植物プランクトンが豊富に発生した水のことで、別名『青水』とも呼ばれます。

グリーンウォーターの元となる植物プランクトンは、光の強い場所にある水槽でよく発生し、水が緑色になるほど増殖します。ミジンコは、この植物プランクトンを餌とします。

 

クロレラ水

クロレラ水は、単細胞緑藻(植物プランクトン)であるクロレラを使って、グリーンウォーターを人工的に作り出す方法です。

クロレラ水の元となる濃縮されたクロレラの原液を水に添加して培養します。

 

鶏糞

鶏糞そのものを餌にするわけではなく、鶏糞を水に溶かして放置し、それを養分とする微生物を発生させる目的で利用します。

においが強い難点はありますが、屋外水槽を利用しているなどにおいが気にならない方、ミジンコを大量に増やしたいという方に人気のあるミジンコごはんの『』です。

 

ドライイースト

イースト菌を水に溶かすことにより、微生物の発生を促してミジンコの餌とする方法です。パン作りなどでも重宝されるイースト菌は、比較的手に入りやすいというメリットがあります。最近ではスーパーだけでなく、100円ショップでも販売されているそうですよ。

 

ミジンコ繁殖促進飼料(ムックリワーク)

ミジンコの繁殖促進を目的に作られた専用飼料を使う方法です。

独自にブレンドされた原料が、ミジンコのごちそうとなる微生物やプランクトンを増やしてくれます。鶏糞使用時のようなにおいが無く、水質の悪化が少ないことから、室内でミジンコを増やす方にもよく利用されています。

 

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自然下、飼育下でのミジンコごはん、いかがでしたか?

飼育下では思ったよりも様々な方法でミジンコごはんが作成されていましたね。

 

ミジンコをごちそうとする生き物を育てるのも、ミジンコを育てるのも、命を扱うという意味ではとても難しいものです。

ましてやミジンコは、水質や環境の変化で突如全滅をしてしまうほどデリケートな生き物ですから、当店ミジンコ定期便スポット購入などで皆さんのミジンコ飼育の負担をいくらかでも減らしていただけたら嬉しいです。

 

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