京都 青モミジ100シリーズの世界遺産 総本山 仁和寺 | 京の一枚

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青もみじを求めて,世界文化遺産の仁和寺を訪れました。

 

仁和寺は御室桜が有名で,紅葉(青もみじ)の名所というイメージは無いかもしれません。

二王門から中門へと至る参道。

金堂に入ると「あれ?」と驚くかもしれません 優美な雰囲気で、お寺っぽくないのです。

それもそのはず、金堂は京都御所の紫宸殿を移したもので、貴族の住まいの特徴を伝えています。

退位後の天皇や皇族が代々仁和寺に入ったことから(門跡寺院といいます)、御室御所(おむろごしょ)とよばれてきました。

仁和寺は、双ケ丘の北に位置する寺院で、その起源は平安時代の仁和2年(886年)に光孝天皇の勅願寺として起工されたことに始まります。

光孝天皇は起工の翌年に亡くなりますが、次代の宇多天皇によって工事は進められ、仁和4年(888年)に落成の供養が催され、年号をとって仁和寺と名付けられました。

その後、退位した宇多上皇が出家、仁和寺第1世となって以後、代々皇族が門跡となった門跡寺院としても著名です。

庭園の景として、背後の建物を利用した構成は比較的珍しく、秋になると、池の手前の白砂敷に紅葉が映え、格別の美しさとなります。

宸殿の北西側にある「遼廓亭」は、江戸時代に活躍した画家の尾形光琳の遺愛の席を移したとも伝えられる建物です。

そこに作られている露地庭は、北側に滝石組を備えた池と流れのある珍しい形式のもので、広々とした明るい感じに作られていますが、一方で、周囲の竹や高木が日差しを遮るため、落着いた雰囲気もかもし出すなど、千家の露地などとはまた趣の違う庭となっています。

宸殿の庭の池の北側の「飛濤亭」は、宸殿の庭より一段高くなった丘の上、宸殿の庭の池への深い流れを渡って辿り着くように作られており、深山幽谷の雰囲気を演出しています。

また一方で、亭の前からは、宸殿とその庭が一望できるため、開放感もあわせもつなど、「遼廓亭」の露地庭と同じく、独特の趣をもった露地庭となっています。





■アクセス

◆市バス「御室仁和寺」、またはJRバス「御室仁和寺」下車

◆嵐電北野線「御室仁和寺」駅下車、徒歩3分


■拝観時間

御殿  9:00~17:00(12~2月は16:30まで)受付はいずれも30分前まで


■拝観料

 御室桜  500円

 御殿   500円


■〒616-8092  

京都府京都市右京区御室大内33 


■電話  075-461-1155


■詳しくは: http://www.ninnaji.jp/

*すべて過去の写真です。