また、うつ病の入口に | 数年前、夫がうつ病に…そして今、我が家に深刻な問題がおきました

また、うつ病の入口に

引越してきて、まだ家の中は雑然としているが、生活そのものは、とても落ち着いている。

心配していたご近所さんも、今のところ、いやな印象の人は、誰もいない。

家族3人穏やかである。



元夫からは、一度連絡があった。
先日の電話で、話がとぎれたお金のことだった。
「今、実家にいる。これからもっていく」と言う。


えっ!?くるの?と思った。
と同時に、この日は予定があったため、断った。
予定があったことに、私はホッとした。

それにしても、なぜ実家にいるんだろう。
野球に行って、実家に帰って、またでかけてくるなんて…と少し心にひっかかっていた。

その後、元夫からお金が振り込まれるわけでもなく、連絡もあらためてくることはなかった。


息子の高校の体育祭の日の朝、娘がふと、
「パパ、どうしてるんだろう」と言った。

昔の職場なら、休んで子供の行事に参加できたが、今の所は休めない。
でも、万が一のこともあるかなと思い、
「そうだね。体育祭、みたいだろうね。パパに連絡してみるね。」と娘に言った。

様子がおかしいその声に、驚いた…というより、またか…と思った。
私は、たんたんと体育祭の話だけをした。
それは、娘がそばにいたから。
また様子がおかしいこと、娘に知られたくなかった。

あと20分したら、娘は出掛ける。
だから、「あとでかける」と、電話を切った。


そして、20分後。

「仕事ができない
トラブルがあった
また、あの時のようになりそうだ
でも、ならないようにがんばっている」

どうやら、うつ病の入口にいるようだ。


トラブルがあって、仕事ができなくて、うつになっているのか、
うつになって、仕事ができなくて、トラブルになったのか、それによって対処に違いがでてくるが、本人はわからないと言う。


週末の、コーチをしている野球にも、しばらく行っていないと言う。
しばらく…つまり、この前実家から電話があったのは、こういうことだった。

そして、しばらくというのは…私たちがアパートをでてから、元夫は野球に行っていないということだった。

野球のコーチという元夫の居場所は、常に保っていてほしかったが…。


そして、

あのときのようにはなりたくない。
立ち直れたのに

という元夫の言葉に、なんだか、自分の力で立ち直った、という感じをうけた。


あの時、いろんな人の力で立ち直れたんだよ!
今度は自分一人の力で立ち上がってごらんよ!
そうでなきゃ、いつまでもかわらないよ!


うつ病の入口にいる人には、不適切な言葉だったかもしれないが、元夫に対する、私の本気の願いの言葉だった。