ゲーム・アニメ・小説大好き♡夢は魔法使い☆☆☆
寺田「『我が右手の刻印よ、目覚めし時が来た、魔の王サタン、我に力を与えたまえ!』・・・グフッ・・!!」
痛みに耐えながら呪文を続ける寺田。
寺田「『選ばれし者に結界を、他の者には時空の歪みを!』」
S4に結界が張られ、時間が止まった。
寺田《いいぞ》
大鍋《よし、始めようか》
水鴨《頼んだわ、私はこの時間を利用して補充でもしとく》
鈴本《いい考えですわね♪私もそうさせて頂きますわ♪》
水鴨と鈴本が掃除を始め、大鍋は太股から銃を取り出し魔物に向かって・・・
寺田《おい、ちょっと待てゴリラ》
弾を撃とうとしたが寺田の言葉に遮られた
大鍋《急にどうした?》
寺田《魔物を見ろ》
寺田の言葉を聞くと鈴本、大鍋、水鴨は手を止めて魔物を見つめた
魔物「ギュイーン!ギュギュイーン!」
魔物は徐々に姿が変わり見慣れた人物が現れた
鈴本《たった今、人間に化けた魔物がご来店されましたわ》
大鍋《本当か?》
水鴨《・・・・え~、だるい》
寺田《特徴言えやクズ》
鈴本《特徴は身長170代、細身、メガネ、男、寺田のコースに入りましたわ》
水鴨《・・・よりによって寺田のコースに入るなんてバカな魔物ね》
大鍋《あまり大事にするなよ、お客様の安全を第一に考えてくれ》
寺田《そんぐれぇ分かってる、美咲様のコースに入った事を後悔させてやるぜ、、、、あいつか》
寺田は鈴本が言った特徴通りの魔物を見つけるとすぐに向かった
魔物が通りそうになるのを見計らって
寺田「ごゆっくりどーぞー!・・・・・あの世でな」
通路譲りをし、通る瞬間に魔物の足をひっかけて転倒させた。
水鴨《・・・見たよ、やること小さいわね》
大鍋《言葉の割には・・・って所だな》
寺田《うるせぇ雑魚共》
魔物「ギュイーン!ギュイーン!よ・・・よくも・・・ぐわぁぁぁぁあああああぁぁぁ!!!!」
魔物が叫び出すと同時に人から魔物へと姿が変わっていった
寺田《あ、やべ、客がこの化けもん見る前に他の者には見えない結界を張る》
大鍋《頼んだ、私も戦闘体制に入る》
水鴨《・・・魔法解除は?》
寺田《こんなクソ雑魚程度、回復しなくても殺れるぜ》
鈴本《ま、殺して差し上げるのは大鍋ですけどね》
寺田《黙れブス》
寺田はそう言うと呪文の準備に入った。
――――――――――――
本日のコース表
1・2コース 大鍋
3・4コース 寺田
5・6コース 瀬川
7コース 堀口
5スロ 水鴨
フリー 山神
役職 松葱・水泥・今一
――――――――――――
1コース半分50台 全部で100台
8コース~10コースは5スロになっている。
山神《はい♪本日も高稼働ですが焦らずに頑張りましょう♪》
水鴨《・・・・・うぃ》
鈴本《かしこまりました♪》
大鍋《了解です、本日も全力を出して頑張っていきます》
寺田《うるせーな雄ゴリラ、帰ってバナナでも食ってろ》
瀬川《バナナはどうかと思いますが・・・瀬川も頑張りますー!》
堀口《了解っすー!》
最後に返事をしたのは堀口直姫 ほりぐちなおき 仕事に熱く時期リーダーとも言われている3メートル級の巨人。
水泥《寺田さん、インカムで下品な言葉使いはやめましょうね》
寺田に注意したのはピコーラ小東店の副主任 水泥光 みずどろひかる 小柄な体格だが常に笑顔でスタッフから親しまれている。
寺田《てめーもうるせーんだよ、小人村に帰れ》
いつもの様に役職と寺田の言い合いが始まると
S4インカムに切り替わり声が聞こえた・・・・・・・
時刻は16時50分
食事休憩を終えた遅番スタッフはノロノロと一階スロットホールへ行く準備を始めた。
瀬川「よぉ~し、鈴本ちゃんに言われた通りコース巡回頑張ろう!どーせ俺はそれぐらいしか出来ひんし」
寺田「てめぇまだ根に持ってるのかよ、髪の毛同様心もちっちぇーな」
瀬川「それは言い過ぎ!」
楽しく会話しながら一階スロットホールへ向かう遅番スタッフ
着くとそれぞれ自分の配置に行き、早番スタッフと引継ぎ作業をして、コース巡回を始めた
水鴨「ごゆっくりどぉ~ぞ~♪」
大鍋「原さん!来てくれたんですね!ごゆっくり楽しんでください♪」
鈴本「それではご確認お願い致します♪アトマイザーが・・・」
寺田「おい、このクソ豚野郎、どかねぇとトラブル直せねぇだろうが」
時刻は16時20分、早番の休憩を回し終えた遅番スタッフが次々と戻ってきた為
魔物の話は終了した、だがS4の皆が思っていた(今日は何かが起こる)と。
瀬川「ちょー、水鴨ちゃん、魔法で俺の髪の毛どーにかならへんの?」
水鴨「・・・・・無理ですね」
水鴨にかなり自己中なお願いをしてきた遅番スタッフ、瀬川浩輝(せがわひろき)
少しぽっちゃりとしていて髪の毛はお疲れ様状態だが、陽気な性格と優しい心でスタッフからの信頼も厚い。
瀬川「俺にそんな凄い力はないけど、何か出来ひんかな?」
寺田「てめぇーには無理だよ、ブラッシングでもしときな」
瀬川「相変わらず寺田ちゃんは口悪いな~」
寺田「うるせぇ」
鈴本「あら、ありますわよ、瀬川さんが出来ること。」
瀬川「お、なになに?」
鈴本「コース巡回ですわ」
瀬川「・・・・・うん、頑張るわ」
鈴本の必殺天然攻撃でフルボッコにすると瀬川は泣きそうな顔をしながらご飯を食べ始めた。
大鍋「おい!!!」
皆が静かにご飯を食べていると大鍋が急に怒り出した
普段全く怒らないのでスタッフはビックリして大鍋に注目した
どうやら社員の山神拓海(やまがみたくみ)に怒っているらしい
山神「急になに?」
大鍋「なにじゃねぇ!何してんだよ!」
山神「だからなに?!別になんもしてないけど」
大鍋「ふざけるのもいい加減にしろ!見ろ!茶碗の中を!米粒が一つ残ってるじゃねーか!」
山神「は?そんな事で怒ってんの?変なやつ」
大鍋「そんな事だと?米粒ひとつも残さねぇ、それが正義だろ!!!」
大鍋は大の米好きだ、お米であれ何であれ食べ物を残す事を物凄く嫌っているため
残す人を見ると怒ってしまう純粋な性格なのだ。
大鍋があまりにも凄い声で叫び散らすので怖くなった山神は
「は、、、はい、すみません」と言い最後の米粒を平らげた
それを見ていた他のスタッフも米粒が残っているか確かめるために茶碗の中を覗き始めた
皆が皆除き始めるため、休憩室には異様な光景が漂っていた。
寺田《大鍋、まだか?そろそろやばい・・・・》
大鍋《後1台・・・もうすぐ終わる》
寺田《あぁやべぇ・・・もう無理だ、5・4・3・2・1》
大鍋《終わった!!》
残り1秒の所でなんとかトラブル台を全て正常に戻した大鍋は
ホールの中央で倒れている寺田を抱えすぐさま2階へ戻った。
結界と時間が元通りになりホールはランプ1つ付いてない状態に・・・
早番は皆状況を察知して思った
「「「流石S4・・・最強だ・・・」」」
2階の休憩室へ戻った大鍋は寺田を椅子に座らすと飲み物を差し出した
寺田「すまねーな」
大鍋「良いってことよ、お疲れ様」
鈴本「お疲れ様ですわ」
水鴨「・・・・お疲れ」
その様子を見た遅番スタッフ、小鳥副主任も察知した
小鳥「S4ありがとぅっ!」
お礼を言った小鳥副主任だがそれを無視して
寺田「鈴本、回復薬をくれ」
鈴本に回復薬(蒲焼さん)を求めた
鈴本「仕方ないですわね、はい、どうぞ」
寺田は鈴本の手から蒲焼さんを奪うと勢いよく袋を開けかぶりついた
寺田「うまうまうまうま」
小鳥「疲れてる所申し訳ないけど、状況報告してもらってもいい?」
S4「・・・・・・」
小鳥「うん、ごめん、また後ででいいよ」
無言の圧力で勝ったS4は各々のんびりし始めた
小鳥「S4以外のスタッフは下に行って早番の休憩回しよろしくぅ!」
スタッフ「りょうかいすー」
スタッフと小鳥副主任が下におりるのを見計らって大鍋が口を動かした
大鍋「ちょっといいか?」
水鴨「・・・なによ」
鈴本「良いですわよ」
寺田「・・・・・」
大鍋「36台、トラブルを直して思ったんだが、アレは普通に遊戯していてもならないぐらいのトラブルだった」
鈴本「どういう意味ですの?」
水鴨「・・・・ゴト?」
寺田「魔物だろ」
大鍋「たぶん、寺田の言う通り魔物だと思う、普通の人間じゃあのトラブルを起こすのは無理だと思う」
鈴本「早番時間帯に魔物がご来店されたという訳ですわね」
水鴨「・・・厄介ね」
寺田「魔物となると、役職に言っても通用しないしな、まず信じねーし」
店長・役職・スタッフはS4の力を知ってはいるが魔物の存在を知らない
前に一度鈴本が店長に言ってみたが無駄だった為、それから上の者に魔物の話をするのはやめたS4。
※分かりやすくやり直しました
通常or独り言→「」 インカム→《》 呪文系→『』 心の声→()
大鍋「やっぱり水鴨が一番早かったか・・・後5台・・・ふぅ」
水鴨が二階へ行くのを見て焦り始めた大鍋。
残り時間は後二分、その頃カウンターの掃除をしている鈴本は・・・
「ふんっ♪ふんっ♪ふんっ♪ はぁ~、やっぱり掃除は素晴らしいですわ、こんなに綺麗になるんですもの♪よし、水鴨も上にあがりましたし、私もそろそろ戻りましょう」
一人だけ平凡な空気をまとった鈴本は思い通りに掃除できたのか、すがすがしい顔で二階へ向かった。
寺田《おい大鍋、まだか?あと二分しかもたねぇぞ》
大鍋《すまない、後2台だ》
その頃二階では・・・
鈴本「お疲れ様ですわ」
水鴨「・・・掃除しただけでしょ」
鈴本「掃除はとっても大切なんですわよ?」
水鴨「あー・・・そうね」
鈴本は水鴨の隣に座り優雅にローズティーを飲み始めた。
鈴本「寺田は凄いわね、ここも時間が止まってるわ」
水鴨「・・・あー、凄いわね、それより見てよ、瀬川の間抜けな顔、ちょうどくしゃみする時に時間が止まったのね」
鈴本「ふふふふ、笑ったら失礼ですけど・・・ふふふ、面白いですわ、ふふふ瀬川さんごめんなさい、オーーーッホッホッホッホッホ♪オーホッホッホッホ♪」
笑いをこらえていた鈴本だが我慢できずに爆笑し始めた。
水鴨「あんたの笑い方、どーにかならないの?」
鈴本「あら、ごめん遊ばせ」
大鍋「こんなトラブル見たことないよ」
トラブル台は全部で36台、大鍋は1台目から苦戦していた。
その頃水鴨は・・・
「さてと・・・まずは魔法解除しますか」
水鴨は床に跪き祈るように唱え始めた
『森の妖精・海の妖精・大地の妖精、お願い、私に力を貸して・・・ミキプルーン!!』
唱え終わると水鴨の周りに小さな妖精が現れ森の精から弓を、海の精からステッキを、大地の精からミキプルーンを貰った、妖精はそれぞれ物を渡すと帰る場所へ戻った。
水鴨はステッキの先端にミキプルーンを刺し、天へと向け
『ぷーるるんぷるん♪ミキプルーン♪台、床に落ちてるゴミよ!集まれぇぇぇ!!!』
と言うと瞬く間にゴミが水鴨の所へ行きあっという間に片付いた
「次はサンドとホッパーね」
水鴨はそう言うと目を見開きサンド・ホッパーの場所を透視し始めた
「・・・ッチ、ほぼスカスカ・・・めんどくせぇな」
あまりの多さに一気にやる気を無くした水鴨だがやるしかない
ステッキを直すと次は弓を持ち
『右も左も上も下も全部合わせて水鴨愛!みーんな愛に夢中だにゃ♪』
唱え終わると台に弓を放った、するとみるみるサンド・ホッパーが満タンになった。
「・・・・5分?私には多すぎる時間ね」
と捨て台詞を吐き、若干長い髪の毛を手でファサっとすると1番始めにホールを出た。
鈴本《ところで、私は何をすればいいのかしら?》
発信したのは鈴本だった、正直他の3人は鈴本の事を忘れていて苦笑いをした。
水鴨「・・・・ぷ」
大鍋「・・・・ぷ」
寺田《・・・・ブハッ!すっかり忘れてたぜ鈴本、お前はカウンターの掃除でもしてな》
鈴本《ふんっ、分かりましたわ、鈴本、精一杯お掃除致しますわ♪》
インカムが通常に戻ると寺田は結界を張り始めた
寺田「『我が右手の刻印よ、目覚めし時が来た、魔の王サタン、我に力を与えたまえ!』・・・グハァァァアア!!!」
寺田が呪文を唱えると右手が赤黒くなりだした、だが気にもせず呪文を続けた
「グフッ!思ったよりも痛いぜ・・・『選ばれし者に結界を、他の者には時空の歪みを!』」
言い終わるとS4に結界が張られ、時間が止まった
寺田《あまりもたねぇ、5分で終わらせろ》
大鍋《ありがとう、それでは水鴨・鈴本、我々も始めようか》
鈴本 《了解ですわ♪》
水鴨《・・・ッフ、暴れるとすっか》
小鳥副主任に言われすぐさま下におりたS4
スロットホールに着くとS4は唖然とした。
大鍋「うわぁ~、これはやばいな」
寺田「どーやったらこんなにランプ付くんだ、あ?」
水鴨「・・・知らないわよ、このメス豚」
鈴本「とりあえず、いつも通り動きますわよ。」
ピコーラ小東店は20円スロット 700台、5円スロット 300台の計1000台。
大型店舗にも関わらずスタッフが少ないため役職もホールに出ている
松葱「みーたん、すまないけど時間を止めてもらえないか?」
寺田に声をかけたのはピコーラ小東店の主任、松葱 弘尚 まつねぎひろたか
仕事に真面目で冗談が通じない堅物者。
寺田「みーたんって呼ぶな勘違い野郎、言われなくても分かってんだよ」
松葱「目上の人に対してその口の利き方は感心しないな」
寺田「うるせぇ、さっさとコース戻れや」
納得のいかない顔をしながらコースへ戻る松葱を見送った寺田はインカムをS4専用に切り替え発信した
寺田《おい、よく聞け雑魚共、今から個人結界を張った後に時間を止める、その間に水鴨はサンド・ホッパーの補充とゴミ回収、大鍋は台のトラブル修復をしろ》
(個人結界とは一部の人の周りだけに結界を張るという事、個人結界を張ってから時間を止めると、結界の中の人だけ時間が止まらない)
水鴨《・・・ッチ・・・言われなくてもそのつもり》
大鍋《了解した、あまり無理するなよ?》
寺田《あぁ?美咲様を嘗めんじゃねぇ、これぐらい昼飯前だ》
寺田が結界を張ろうとした時 S4専用のインカムから声が聞こえた・・・・
