先日、雷魚を釣り上げたお話がジムでも話題に。
私にとってワームで初めて釣った雷魚。たぶん生涯忘れられない1匹。
「雷魚」の呼び名は「噛みつかれたら雷がなるまで離さない」というのが由来だとか。
他には「タイワンドジョウ」、「カムルチー」と呼ばれ中国や朝鮮半島に元々は分布していたものが食用で日本に移入されたとされています。いわゆる外来魚ですが、私が小さい頃からクリークで目にしていた魚なのでブラックバスより馴染みある魚でした。
アメリカではSnake hed(スネークヘッド)とも呼ばれるようにその風貌はヘビみたいなお顔。
実際に他の魚やカエル、ネズミ、ヘビまで食べると言われ、どう猛な魚でパワフルなファイトはルアーフィッシングマニアの間でも雷魚を専門で狙う方もいらっしゃるほど。
昔はクリークに囲まれた筑後地方では大きな雷魚を毎日当たり前のように目にしてました。
初夏には「プチュップチュ」という空気が弾けるような音が聞こえて、クリークを覗き込むとお母さん雷魚が沢山の赤ちゃん雷魚を引き連れて悠々と泳ぐ姿を見ることもしばしば。その顔に似合わず愛情溢れるお魚さんだな、とちょっぴり癒されたものです。
こんな感じ(wiki参照)
しかし実はデリケートな魚で・・・。
雷魚が激減した理由は繰り返される護岸工事。産卵場所の水草がなくなり、散布される農薬によって雷魚の親子の姿は全くと言っていいほど見なくなりました。
クリークの風物詩だった雷魚親子。懐かしく、そして少し寂しい。
川でも海でも出会う釣り人とお話すると「最近は魚がめっきり減った」、「魚が釣れなくなった」とお話を聞きます。
自然と共存していく。もちろん人間の生活基盤を整えることは大切。
しかし魚が生きていける環境は人間にとっても良い環境ではないかな、と。
釣り人はルールを守り、ゴミを捨てない、釣り場を汚さない。自然の恩恵に感謝し、次の世代に綺麗な自然をしっかり引き継いでいく。そのためには自分が出来ることを少しずつ。
雷魚が教えてくれたこと。
最後まで読んで頂き、誠に有難うございました。