舞台『祭典』

今日は休演日。

2週目に突入し、
キャストが代わり新体制で千秋楽まで。





連日、ご観劇くださった皆さまありがとうございます。
SNSのご感想もありがたく読ませていただいております。


毎公演、発見と反省の繰り返しで、
とっても充実している。

今日何が起こるかわからない日常ですから、
皆さんと共に凄くこの作品の時間を明日からも大切に過ごしていきます。




私はこの春、再び舞台の世界に戻ってきて5年が経ちました。


あっという間といえばあっという間。
でもひとつひとつを思いかえそうとすると長い時間だったなって思う。
もういつ何をやったのかうまく繋がらないw




5年前の私はこの世界を辞めようと思っていました。

そんなタイミングで声をかけて頂いた
『Go,jet!Go!Go!』のオーディション。

3期メンバーとして新しいメンバーを募集している。
ということでした。


今思い出してみると、
オーディション会場は『きかんしゃトーマス』の稽古場で。
トーマスとパーシーに見守られながらオーディションをしました。

数年後、自分が『きかんしゃトーマス』に出演するとは1ミリも思いもしなかったw




そこから始まり...

興味本位で数えてみた....


この5年でたぶん、


合計74作品。



想像したよりも、
体感よりも、

多かったw


でもね、数ではないんですよ。
数出ればいいってもんじゃないと思うし、
周りには多大なるご迷惑をかけるし。

少ない本数で着実に実力を上げていく人もいる。


でも《場数》が必要でした。わたしには。
とにかく、全ての現場から全てを吸収しようと思ってました。
忙しくて機械的な作業にならないように。
まぁそんな技術すらないので必死こくしかなかったのですがw


5年前の私には引き出しなんて皆無で。
自分がやる意味みたいな物を見出せずにいた。


今思えば、戻ってきた当時はお芝居に対して楽しい感情は無くて。

子供の頃はダンスと歌が好きで舞台に立ってたから、
その2つ取り上げたら、

「あれ、どうやって舞台を楽しめばいいの?」
ってなって。


正直、最初の半年は楽しみ方が分からなかった。


自分で楽しみを見出せるようになったのはここ2年ぐらいだと思います。



台本の伏線。
台本から派生した自分のキャラクターの伏線。
その伏線をキャストが気づいて広げてくれる瞬間。
その伏線を全て回収してくれるお客様。
自分でも想像してなかった伏線からお客様の頭の中で構成された回収を聞いた時。
さっきまで舞台で遊んでばかりいた大人たちが一気にシリアスになっていくあの瞬間。


今回の『祭典』では、
簡単には話せない言葉の連続。
言葉にするのが難しい感情の瞬間。
1通りだと思っていた言葉の意味にまだ選択肢があった時の発見。


楽しい。

舞台は遊びに満ちていると思う。



これを5年前の自分に言っても、
なんのこっちゃだと思いますw
楽しいだんなて、信じてくれないでしょう。


今までの役の人生が血となり肉となり教えてくれた事ですから。


少年からおばあちゃんまで。
人間から幽霊から妖精から怪物から。
様々な時代の時間を歩みました。

呪縛霊になったことも。
自ら死を選んだこともあります。
大切な人失ったことも。
永遠の命を得たことも。
人を愛するあまり本当の自分を見失ったことも。
戦国武将になったことも。
盗んだことも。
事件を解決したことも。
スナックで働いたことも。
旅一座に入ったことも。
親を殺したことも。
人を殺したことも。
親の復讐で大切な人を殺そうとしたことも。
夢を追いかけ地元を出たことも。
夜の学校に忍び込んだことも。
夢が正夢になったことも。



もっともっと沢山の命から教えてもらった事が沢山。
数日、数時間しか人の目に触れることのないその生きた証。
その人たちの生きた証が今の私を5年前の私よりも豊かな人間にしてくれた。

知らなくても生きていけるけど、
知るという事は人生を、人の心を豊かにすると実感する仕事。


きっとこの仕事に携わるよりも、
数多くの舞台を観ているみんなの心はもっと凄く豊かだなと思う。これは終演後、お話しさせてもらって凄く思うこと。みんな心が熱い。感受性が豊か。

その気持ちがより私の心を豊かにしてくれている。
ありがとう。


今があるのは、応援してくれるみんなのおかげ。

大きな愛を込めてありがとう。




そして、5年前大きなきっかけをくれたマネージャーさんにも大きな感謝。
あの日から、本当に親身に共に歩んでくださった。

舞台に役者に愛に溢れた人だった。



実は今年の6月からマネージャーさんが代わりました。
突然なことでもあったので未だに消化しきれていないというのが本音なのですが。


私も確かにこの5年忙しかったけど、
チームサンミュージックはみんな大忙しで。

思い浮かぶメンバーみんなをみていたと考えると....
恐ろしい忙しさですよね。

感謝してもしきれません。



自分でも思わぬタイミングで、

《役者を辞めるタイミングか!?》

なんて考えました。正直。



でも、
『《イツモノコト》終演後のBlog読みました。とても素直なBlogで松田実里の変化を感じた。辞めないで続けて欲しい。』


っと言ってくれた。
そうなんですよ。

舞台だけじゃなくて、Blogから稽古場から何から隅々まで見てくれて誰よりも役者の変化を見守り続けてくれていた。


こんな方は他にいないでしょう。
もう必殺仕事人です。


5年前も思わぬタイミングで物事が変わり始めた。
まずはその流れに自分が飲み込まれること。
と改めて。

抗わない。
今までずっとそうやってきましたし。
抗うなんておこがましい。
自分みたいな人間はそうなった瞬間に成長を止めてしまうとまたハッとしましたw


受け入れる事が、数年後の自分を豊かにしてくれるとこの5年で学びましたから。




私にとって、今の人生は

《松田実里第3期》

第3期。
みんなそうだと思うけど、
いつまで続くかはわかりません。w
いつ終わりが来てもおかしくない。

第3期ではなく松田実里がいつ終わってもおかしくない世の中です。


先の事は誰にもわからない。


でも応援してくださる方がいて、
一緒に仕事をしようと言ってくださる方がいて、
支えてくれる家族・友人がいて、
その人たちのお陰でこの5年があり、
この先の未来があると思います。


昨年の恩返しが今年できるように、
昨日の恩返しが今日できるように。


いい意味で変わらず、
いい意味で変わっていけるように。

いくつになっても吸収力良いスポンジでいられるように。


目の前にある事を一生懸命。


今は舞台『祭典』に精一杯の愛を捧げます。


残すところ6公演。



これが終わると、
しばらくは『きかんしゃトーマス』の旅公演が続きます。

お芝居のみ。
という場。



5年前の自分が想像していなかった私がいます。

ぜひ観に来てください。

明日もシアター風姿花伝でお待ちしています。



♡information♡


6月12日(水)~23日(日)

ナナシノ(    )本公演
『祭典~オリンピック史上最も有名な一枚~』
@シアター風姿花伝

【脚本・演出】日野祥太

【あらすじ】
1968年。メキシコオリンピック。
男子200mの表彰式。1位、3位の黒人アスリートは、拳を突き上げ、靴を脱ぎ、黒人差別の抗議を行った。この行為によりその2人は、世界中から非難を浴び、迫害される。
しかし、その抗議によって最も過酷な道を強いられていたのは、ただ表彰台に立っているだけに見える、2位になった、日本人だった。


【出演】
矢野竜司《ナナシノ( )》

渡邉みな《めがね》
荒井愛花
宮島小百合

中澤隆範
真辺幸星
松田実里

丸山正吾(ダブルキャスト)
藤木陽一(ダブルキャスト)

八戸夢
鎌田亜由美

植田恭平《ナナシノ(   )》

【日時】
6月12日(水)~23日(日)
12日(水)19時◇☆
13日(木)19時◇☆
14日(金)14時◇/19時◇
15日(土)13時◇/18時◇
16日(日)13時◇/18時◇
17日(月)19時◆
18日(火)19時◆
19日(水)休演日
20日(木)19時◆
21日(金)19時◆
22日(土)13時◆/18時◆
23日(日)12時◆/16時◆
全16公演
◇丸山正吾出演回
◆藤木陽一出演回
☆割引日

【料金(全席自由席)】
前売/当日    4000円
初日割/2日割 3500円
【会場】
シアター風姿花伝
(東京都新宿区中落合2丁目1−10)
西武池袋線「椎名町」駅より徒歩8分
西武新宿線「下落合」駅より徒歩10分
大江戸線「落合南長崎」駅より徒歩12分
JR山手線「目白」駅より徒歩18分

【チケット予約】



●2019年夏全国ツアー

ファミリーミュージカル

『きかんしゃトーマス』 

主人公ケン役で出演

東京・大阪公演決定!!

その他、全国13都府県15都市







https://www.thomas-musical.com/stageinfo.html



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