『時間』とは不思議なモノだ

まだ、1週間も経っていないのに、あんな悲しかった出来事も、胸の痛みも薄くなっている

あまりにも痛かった胸の重りは絶対に無くならないと思っていたけど、居たはずの存在も居なくなってしまった事も受け入れられるようになった

もちろん、持ち主を失った餌入れはまだそこにあるから、やっぱり視界に入ると涙が溢れそうになる


2年前の冬

危篤の連絡を受け、急いで父が住まう特別養護施設へ車を走らせた

1番乗りに着いてしまったわたしは、母より先に会うのが気が引けたから、駐車場で待っていた

待っても待っても直ぐには来れないと連絡をもらい、痺れを切らして父が居る部屋へ入った

ほんの数分前に息を引き取った後だった

触った身体はまだ温かくて、本当に死んでしまったのを疑ってしまう程、寝ているだけかと思う父の姿だった

最後に父を綺麗にしてもらった頃、母たちが到着した

思わぬ事に、人生の終わりを二度も看る羽目になってしまったけれど、後悔はない

やっとこうして、父の最後を書けるようになったんだなぁ、、、


それにしても生前の父と嬉しそうに手を取る母の姿

ほっこりするなぁ、、、

この頃の父は話す事はもうできなかったけど、まだわたしたちの事は判別できた

それから数週間後には誰も分からず、笑う事さえなくなったけど、、、

父が元気な頃は喧嘩ばかりしていたのに

「あんなにいい人はいない

お父さんに会いたいなぁ」

だってさ🤭ㅎㅎㅎ


⭐️余談⭐️

急変した父の最後を看取って下さった院長のお腹辺りにご飯粒があったのが、

慌てて来てくれたんだなぁと、家族とこっそり笑った日