(2024年2月)

 

2 トラクタ、コンバイン、田植機が農業機械のいわゆる「三種の神器」とされ、20世紀中に基本的な仕様は完成に至っています。

 特に、欧米にはない田植機と刈取り、脱穀、選別まで行うことができる自脱型コンバインについては、それぞれ稲作に特化した苗の植付けと収穫を行う機械であり、「戦後イノベーション100選」にも選出されています。1960年代後半にリリースされ、日本の稲作に欠かせないものになっています。これらの機械化により、稲作に要する10a当たりの労働時間は1965年に200時間あまりであったものが、半世紀で20時間(2015年)となり、10分の1になりました。

 

 日本の農業生産で自給率の向上を目指すにあたっては、ICT(情報通信技術)を活かしたロボット技術などを活用して効率的な生産を実現する「スマート農業」です。スマート農業は、導入にコストをかけても儲けを得られる技術開発が求められる段階です。

 

 栽培管理のための最適な時期を示す「栽培暦」

 

9 エネルギーマネジメントの関係では、「スマートグリッド」という言葉があります。

 

家の中では「スマートホーム」

 

工場では「スマートファクトリー」があります。「スマート物流」

 

10 植物が生育するためには、窒素、リン酸、カリの肥料の3要素が不可欠です。

   それを効率的に供給するという観点から化学肥料が発明され、化学肥料の発明と技術は第一次世界大戦後の人口増加にともなう食料増産の動きに対応し、その後の高収量品種の導入と合わせて1940年以降のいわゆる「緑の革命」を支えるものとなりました。「緑の革命」とは、1940年代から1960年代にかけて、トウモロコシ、小麦や稲の品種改良により発展途上国の農業生産性が向上し、穀物の収量が飛躍的に増加した一連の革命をさします。

 

 スマートフードチェーン(SFC)

 

食品関係では品質・表示の信頼性を確保するトレーサビリティ(追跡可能性)という形で運用されています。