ホワイトデーなにがほしい?

2年2ヶ月付き合った遠距離の彼氏からの質問




なにもいらないよ

だってもう彼女やめるもん




そんな言葉をのみこんで

なにもらっても嬉しいよ
と返した



こんな感情を持ちながらなんでもないふりをするのは意外と簡単なんだなぁと思い、板につきすぎたペテン師ぶりに嫌気がさした



別れたいなんて思わなかった

その瞬間まで

口に出すその瞬間まで


でも一言


もう会えないよっていった瞬間から
全部が変わってしまった


嫌いになったわけじゃなかった
むしろ大好きだったし、今も変わらず大好きだ
不満はなかったしふつうに数ヶ月前までは彼とこのまま結婚して円満に生きていけると思ってた、心の底から。


綺麗な顔も
剛毛な癖っ毛も
落ち着いた声も
ヒールを脱いだ時に感じる身長の高さも
抱きついた時に感じる胸の厚みも
いつもいつも一番に真っ直ぐに向けてくれる愛情も
よだれを垂らして寝てる子供っぽい寝顔も
ゲームに夢中になって怒ってるところも
庭の花を可愛がってる姿も
キスした時にすこしにやける顔も
全てが愛おしかった




別れた理由は




私の完全な移り気






ただそれだけ





気持ちが他の人にいってしまった




彼氏より好きだなぁと思う人が他にできてしまった





よく聞く話

よくある話

ありふれた話





仕方ないじゃん

どうしようもないじゃん

どっちか選ばないといけないんだから

だってそうじゃないと両方の人に失礼になってしまう



別れを切り出した分際で泣くのはおかしいよね

あなたをこれでもかってぐらい傷つけたのに

あなたは最後まで優しかったね







合鍵を返しにいった時に


彼の荒れ果てた部屋と
やせ細った体をみてまた涙がこみあげてきた




ごめんねなんて言葉が

なんの力もなく消えていく


どうやったって彼を救えないと思った


こんなに私を愛してくれた人を


私はこんなに残酷なほどにぐちゃぐちゃに壊して傷つけて無責任に捨てたんだ



わたしにはもう心の拠り所となる人がいる

だけど彼はひとり



きついどころじゃないと思う



ごめんね


100回、200回、何百回何千回もあやまった





許してほしいんじゃない




人を傷つけてまで自分の幸せを選んだわたしを、憎んで嫌ってあたらしい道に進んで、もっともっと私といたはずの未来よりもっとしあわせな未来を手にしてほしい


そう思った



ずっと好きだよ
いつでも戻ってきてなんて



言わないでよ

聞きたくないよそんな言葉

いらないよ





こんな私、もう愛す価値ないよ




もっといい女みつけなよ


そう何度言っても



嫌だとだだをこねる子供のように泣くあなたの姿が今でもまぶたの裏に焼き付いて離れない





あなたは私以外の人と幸せになって



私もあなたじゃない人と幸せになるから




今までありがとう