花束みたいな恋をした

終電を逃したことがきっかけで出逢った大学生の2人。好きな本や作家、音楽など、好みが同じだったことがきっかけで一気に距離が縮まり、恋が始まった。やりたくないことはしなくていい、好きなことだけ2人で出来ていたらよかった。つらい就活、好きなものを犠牲にし生活のためにお金を稼ぐこと、そんな日々の暮らしの中ですれ違う2人。2人のたどる道の先は?
(以下ネタバレあり)
去年?王様のブランチか何かで特集されていたのをみて、いつか観ようと決めていた映画。
たまたまお正月に地上波放送されるのを知ってやっと観れた✨
始まってすぐ、『あぁ…この映画…好き!
』
って思った。笑
まるで本を読んでいるときのような素晴らしき言の葉の嵐。
日々感じる些細なことをこんなに素晴らしく言語化できればどんなに気持ちが良いだろう。
誰もが恋をしたときに感じたことがある、“その瞬間”の心の声が、『わかるわぁ!』『こんなことあったなぁ…』に繋がる爽快感。
麦(菅田将暉)と絹(有村架純)っていう名前すら何かイイ!って思うくらいに初めから終わりまで全てに好感しかなかった。笑
物語の中で、写真にうつった花を見て、麦が絹に花の名前を聞くシーンがあるんだけど、
絹は
『女の子に花の名前教わると、男の子はその花を見るたびに一生その子のことを思い出しちゃうんだって。』って答えるのよね。
確かにその通りじゃない?
花だけじゃなくて、2人で見た星や月や海、旅行先、映画、遊園地、ごはん、なんでもいいけど、見るたびに思い出すものってあるよね。
この時の花はマーガレット𖧷だったんだけど、この映画で言う『花』って『褪せない記憶』だと思った。
“花束みたいな恋をした” が褪せない記憶(思い出)がたくさんある恋をした ってことなんだろうって自己解釈をした。
私の語彙力ではこれが精一杯なんだけど、観てくれたらわかる。この表現はそういうことね…って。もっとうまく言語化したい(悔)
いやしかし、
何から何までほんっと…美しく表現するんだわぁ……
感嘆超えて尊敬の域です。ほんと。
麦と絹は共通点がたくさんあって、人間って共通点が1個でも見つかるとすごく嬉しいのに、いくつも見つかったり、今まで共感者がいなかったものに共感されると途端に『運命』を意識するよね。
それがあるからか、好きな人が好きなものは自分も好きになりたいって思う。
でもそれって本当は好きじゃないじゃん。
付き合って日が経つとほんとは少し我慢してたあれこれが歪みになって傷をつくることもある。
歪みが増えれば増えるほど、価値観の違いを感じるし、ぶつかって修復できなくなると別れる。
麦と絹も好きな気持ちを残したまま結局は別れた。(いや、麦は未練タラタラだけど絹はそうでもないかも?笑)
楽しい思い出と共に笑顔でお別れした2人。
別れた後も同棲解消(家が見つかる)まで3ヶ月同居。(しかも楽しそうに同居(😦))
いやいやいや、
これは復縁あるやつですってぇー!笑
これは個人的見解ですけど、好きなまま別れると一生残ります。笑顔でお別れなんて理想的に思うでしょうが、後腐れしかないです。
別れるときってのは、『大嫌い』『顔も見たくない』レベルになるくらいが結局は後を引かない。
『好きだけど別れる』これが一番良くない。
この復縁説についても
物語の序盤。2人が付き合う直前に⇓の言葉があるんだけど、
『好きかどうかが会ってないときに考えている時間の長さで決まるなら間違いなくそうで…』
っていう脳内セリフ。これはもうそりゃそうなんだけど。
麦と絹、別れたあとお互いにもう彼氏彼女できてるけど、会ってないときにお互いのこと考えてるんだよねぇ。
それで思い出して幸せそうなのよ。特に麦w
それってもう機会すらあれば復縁するやつですよぉ
絹が復縁希望したら戻れるやつね。
5年付き合うって長いもん。
5年の間にそれはそれは抱えきれない花束になってるもん。
花は枯れたら戻らないけど、思い出や気持ちって何かのきっかけで咲き誇るからね。
続編はもちろんない(方がよい)だろうけど、この物語に後日譚があるなら、復縁してわりとすぐ結婚するやつ~
映画で
2014年ワールドカップでブラジルが歴史的大敗を期したときのブラジル代表キャプテンの言葉
『道のりは美しかった。あと一歩だった』
が使われているけど、2人の恋も美しかったがあと一歩だった ということなのかな?
『あと一歩だったと思いたい』、綺麗な恋の思い出という気もするけど…
思い出はきれいなままで。成し得なかった2人の道に希望は持たずに別々の人生をいくのが正解だと個人的には思います。えぇ。本当に。
酸いも甘いも経験したアラサーアラフォーアラフィフには特に観てほしい映画でした。
新年早々いい映画を観れて幸先がよい。
元日から2日間連勤で滅入ってたけど元気がでた。
ありがとう。この映画を作ってくれたすべての人たち。
