『ファーストキス 1ST KISS』をアマプラで観ました( ・ᴗ・ )

あらすじ
主人公(松たか子)が15年の時を超えて、事故死した夫(松村北斗)を救おうとするタイムリープ映画。
夫婦は色んなすれ違いから仮面夫婦状態。離婚届を出そうとしていた日に、夫が線路に落ちた赤ちゃん(inベビーカー)を救い、亡くなった…
ふとしたことで15年前にタイムリープした妻は、そこで自分と出逢う前の夫に会い、夫が死なない未来に変えるためにタイムリープを繰り返しながら奮闘する物語。
こちら、脚本は なんと『花束みたいな恋をした』 を手がけた坂元裕二さん!
脚本が坂元さんだって知らずに観始めたんだけど、観始めてすぐ『あー、これ好きなやつだわぁ…』と思いながら、映画のあらすじをチェックすべくポチポチ📱。
そしたら坂元さん脚本だった
わたし坂元さんの世界観が好きみたい
最近これっ!っていう映画にアマプラで出逢わなくて、途中まで観て挫折してとか、惰性で観てって感じが多く。だからここに書くまででもなく…
でもこのファーストキスは最後までしっかり観たし、うん。よかった…。
伏線回収も良いんだけど、松たか子の自然な演技がいい。年齢差を感じさせない松村北斗の落ち着いた演技も良い。
そして何よりわたしの大好物である、観賞後に色んなことを考えさせられるオチが良い!
以下ネタバレを含む考察
本作はハッピーエンドではないけど、ある意味幸せな余韻を残す映画です。
結婚後にいろんなすれ違い…よくある話ですよね。
初めの熱量のままずっとってのは難しい。
映画ではこんなセリフもありました。
『生物は異なる種が共に生きることで変化に対応してきた。好みが違う僕たちは生存法則上の必然性がある。』
この夫婦の柿ピーの柿派とピーナッツ派のように、相異なる好みであるからこそ奪い合わずに平和的に共存できる。
だけど、一方では好みが違う、意見が合わない、こういうネガティブさがあることも避けられない。
お互いの意見や価値観が食い違ったとき、
お互い歩み寄るか、どちらか一方が主張を控えたり我慢しないと成り立たないことも出てくる。
ちなみに我が家の場合は圧倒的後者である。笑
夫の我慢と穏やかさと優しさの上に成り立っている。
ごめん。そしていつもありがとう。笑
さて話を戻そうw
夫婦が冷めていく様子は第三者から見るとすごく残酷で、結婚とは何かを考えさせられる序盤。
タイムリープが始まってからはやや時間軸?空間軸?が混乱したけれど、映画の序盤にあるセリフ
『時間って流れて消えるわけではありません。過去も未来もミルフィーユのように存在してて、赤ちゃんの私 おばあちゃんの私は同時に存在してるんです。』
ということを前提に考えれば、
ラストの
◈幸せな夫婦生活の中で突然不運な事故で夫を亡くした妻
と
◈夫婦生活はうまくいかず結局何度もタイムリープを繰り返しても夫を救えなかった記憶をもつ妻
は、異なる時間の中で存在するどちらも現実な世界ということだと思う。
映画では前者の妻の様子がラストに描かれているわけだけど、夫を救う未来を作れなかったもう一方の妻の存在を思うといたたまれない。
最後のタイムリープで夫に未来のことを全て話し、夫自身に自分が死ぬ未来を伝えたにもかかわらず、結局夫は妻と結婚する未来を選び、自分の判断でまた同じ道を進む。
たとえ死ぬ運命にあろうともその日まで妻とずっと一緒にいたい。それだけの、いやそこまでしても好きという気持ちは変わらないから。
映画の序盤で、夫は付き合ってひとつきも経たずに妻にプロポーズをしている。
ずいぶん早いなぁって思ったけど、未来の妻と既に出逢っていたわけだし、15年後も変わらず愛らしい妻を知っているからこそのスピードプロポーズ。
夫は、タイムリープしてきた妻から自分の死因を聞いていの一番に出た言葉が『赤ちゃんは助かったの?よかった』だった。
この言葉にこの夫の全てが凝縮されていると思う。
困っている人は放っておけないし、自分のためより誰かのための人なんだと思う。
だからこそ、何度タイムリープをして周りのことを変えようとも、夫自身の性格や価値観を変えることができない限り、この夫婦にとっての不運な未来は変わらなかった。
でも夫がタイムリープをしてきた妻の話を踏まえて【良い夫婦関係】でいられるように努力したおかげで、お互いに大好きな夫婦で居続けることができた。
好きだから寂しい。
好きだから怒る。好きだから…
ほんとにそうなんだろうな。
どうでもよかったら何とも思わないんだもん。
好きとか愛してるって言わないけど、そうじゃなければ一緒にいられないし笑えない。
赤ちゃんを救わなければ妻との生活は続けられたわけだから、妻〈 赤ちゃん を選んだと捉えられても仕方ないんだけど、この未来を知っていたからこそ、彼なりにその日まで色んなことを意識して準備してたんだと思う。
それが最後の餃子に凝縮されているようだった。
元々の世界では妻が3年前に頼んでいた(おそらく入荷待ちの)餃子が夫が亡くなって数ヵ月してから届いていた。(夫が亡くなったのは夏。餃子が届いたのは冬)
タイムリープ後の世界では、夫が自分が亡くなってすぐの頃に届くように、夫自身が餃子を頼んでいたようだった。
(前者のシーンでは着払いだったけど、後者では前払い。几帳面な夫と大雑把な妻のやり方がよく出てるw)
まぁ映画を観て、相手のことを想う気持ちが結婚では大事なんだよな…としみじみと思った次第であります。
後悔しない人生はないだろうけど、できるだけ後悔の少ない人生にしたいよね。
それがいちばん難しいんだけど…