去年に午前10時の映画祭でみました。1976年度作品
一貫してNYを舞台に抑圧と暴力を描き続けるマーティンスコセッシ
監督の初期の代表作。カンヌパルムドール受賞作
物憂いバーナードハーマンのサクソフォンの音楽がいいの
蒸気が立ち上るNYの通りを
タクシーが姿をあらわす。
ロバート・デニーロ演じる、ベトナム帰りのトラビスは
不眠症の為タクシードライバーの職につく。彼は同僚が嫌がる所でもどこでも行く。
ナレーションにトラビスの日記が使われているが、
タクシードライバーの彼の独善的な内面を表していた
次第に社会に不満を募らせていくトラビスは、
大統領候補の選挙事務所で働くベッツィと知り合うも、デートにポルノ映画に連れていき
彼女を怒らせてしまう。
そこから何かを起こさなけれいけないという、思い込みから
大統領候補暗殺を思いつくの
>
そこからのデニーロの変貌振りは凄まじかっです
もくもくと身体を鍛え、銃を沢山買い込み、鏡に向かって
「俺にいってるのか」とつぶやく狂気を秘めた目と無表情な顔は
やたら不気味だった。
街の街娼12歳のアイリス(ジョディ・フォスター)
に政府の仕事をしているなど
静かな狂気が画面を覆うのです
でもジョディもナタリーも子役のときのほうが色気がるのよね
大統領暗殺に失敗すると、とって返してアイリスのポン引き達
を殺戮していくさまは鬼気迫るものがあった
もうかなりいっちゃってました
それが却って英雄的行動と賞賛されるのは皮肉な結果でしたね
そしてまたタクシードライバーとしての日常に戻っていくのです
その当時12歳のジョディフォスターもなまめかしく
殺す相手が大統領候補か犯罪者か紙一重という不気味さ
アメリカ社会のに潜む狂気と孤独を体現したデニーロの演技はすごかった
マーティンスコセッシ監督かワンシーンタクシーの客として
出演しています