人生に乾杯 | こみたんの映写会

こみたんの映写会

日頃観たDVDや映画の感想や日々の暮らしのあれこれ
映画の事以外もかいていこうかな♫



老人版「俺たちに明日はない」と呼びたい痛快なハンガリー映画です。

エミルとヘディは、物価高と不況で
年金だけではとても暮らしていけず、電気も止められてしまう程苦しい生活を送っていた。

税金の差し押さえ人から、ソ連衛星国時代に、エミルが運転していた愛車チャイカを
差し押さえられそうになった時、
妻のへディが自分の残されたたった一つの大事な宝物
ダイヤのイヤリングをかわりに差しだした。

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国のあまりな高齢者にたいする仕打ちに、
もう我慢ならん!!とエミルは立ち上がる

愛車チャイカに残っていた、拳銃、トカレフを持ち出し
81歳という年齢とぎっくり腰を抱えて、
あくまで紳士的に礼儀正しく銀行強盗をはかり、うっかりつぎつぎと成功してしまうのです!!
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妻のヘディも強盗に付き合い、81歳と70歳という夫婦で銀行強盗を働くのです
ふたりの会話が小粋で
お洒落で、センスがあって楽しい 。「さっきのは下品だったかな?」と笑えます
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お互いぎっくり腰と糖尿病を、気遣いながらの、のんびりした逃避行は、
愛車のチャイカに乗って、
温泉にはいったり、ほのぼのとした二回目の新婚旅行のよう。
いいんです。この2人の会話のテンポと雰囲気
そして世論も二人を応援して
応援するデモまで
おきる。老人の模倣犯まででる始末。

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2人ののどかさのおかげで、ボニーとクライド
のような辛さはないのです、
福祉、年金はどこの国でも深刻な事柄ですが、
ハンガリーには、
共産主義から資本主義へ移行したのでいろいろと難しいみたいです

全体的にほのぼのとして、二人を応援したくなります



悲劇的なラストのオチもほのぼのです