監督 リリアナ・カヴァー二
公開1975年
出演 ダーク・ボガート
シャーロット・ランプリング
もう劇場リバイバル公開から15年たって、レンタル屋さんにもないので
アマゾンで注文です。初めて見たときの衝撃が忘れられない
子供だったので、死ぬ事が究極の愛と思い込んでた笑
早く頼めばよかった!!
イタリアで2週間で上映禁止になったものを、ヴィスコンティら著名人の運動で
却って有名になった映画です
マックスはもとナチス親衛隊で収容所にいた。美貌のユダヤの少女ルチアは、彼の倒錯した
性の道具となっていた。そして、13年がたち、ホテルのポーターと有名指揮者の妻として
1957年陰鬱とした、冬のウィーンで二人は再会を果たす
この再会シーンの視線の怪しさ
回想シーンのランプリングのブランコでのワンピース姿のロリータっぷり!!
もうシャーロット・ランプリングが半裸でナチスの帽子を目深く被り歌うシーンは
強烈なエロティシズムにあふれて、いけてます。
これが女性監督だからいいのだと、美しくフェチシズムも撮れたのだと思うのです。
かすれた声、気だるく、物憂げに
ドイツ語がこんなに響きがよいとは、そして、ランプリングの痩身で胸が小さく
中世的な身体が、却ってよかった、
そして、マックスのもとナチの生き残りの仲間が、ルチアの証言をおそれ
二人の命をねらう
死の足音が近づき、電気も、食料も断たれる
けれど、それこそが、二人な快楽をエスカレートさせ追い込んだのだと
思いました
食べ物がなくなって、絡み合うシーンは壮絶でした。
エロスとタナトスの恍惚を体現してみせた二人の代表作の一つ
シャーロット・ランプリングの底冷えのするような瞳が好きでした
ナチスがルチアから奪ったものは、なんだったんでしょう?