つぐない | こみたんの映写会

こみたんの映写会

日頃観たDVDや映画の感想や日々の暮らしのあれこれ
映画の事以外もかいていこうかな♫



2008年公開 イギリス

今大好きな映画館でのクロージング上映のひとつです。最初みた時も号泣しましたが

今回も目が晴れて、コンタクトがとれなかったです

イアンマーキュアン原作の贖罪
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政府官僚の娘セシーリアは、同じケンブリッジに通いながらも
使用人の息子ロビーとは話もしない間柄だった。

自分では気づいてなかったが、セシーリアはロビーを愛していたのです。
秘められていた、情熱は熱く
お互いその気持ちを確認しあい、愛情を交わした晩に事件は起きました。
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感受性が強く作家志望の妹ブライオニーはある嘘をつく
ブライオニーが少女ゆえに、少女ゆえの潔癖さと、性的なものへの嫌悪感ゆえに


ブライオニーが自分の犯した罪の大きさに気づいた時は遅かったのです

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夏の一瞬交わした気持ちだけを支えに、二人は5年ものあいだ
再び二人の物語を始める事だけをのぞみ、戦火の中、離れ離れの時を過ごす


わたしのところに戻ってきて。私のところに帰ってきて。

ロビーはこの言葉をなんども繰り返す。みていてせつなく
胸がしめつけられるよう

セシーリアはこの言葉をロビーに託す
この言葉が印象的で深い意味を持ちます



少女期の潔癖さ、と無垢な残酷さがよく描かれているました

感受性が強いゆえに一生の罪と思い定め、タイプライターを打ち続ける事を選ぶブライオニー

あと子供の洋服なども戦前のイギリスらしい可愛さと、屋敷の美しさ

夏のイングランドは鬱蒼としている 緑が美しく、

それにくらべ,戦火からの帰還を待つダンケルクの浜辺の、

灰色の世界は悲しみに包まれているかのよう で寒々としている

タイプライターに刻まれた音楽が美しく
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二人は再び幸福の日々をセシーリアの送ったあたたかな、海辺の小屋で

再会し、二人の物語を迎える事ができるのか?、



その願いはブライオニーの唯一できた悲しい祈りのようなつぐないでした