父が「レビー小体型認知症」と判断されて、もうすぐ1ヶ月が経ちます。

それまでは認知症で要介護認定を受けていたものの、どんな種類の認知症か、分からないまま介護をしていました。

ケアマネージャーさんに紹介していただいた「もの忘れ外来」の診察を受けて、初めてどんな認知症なのか分かりました。

それから「レビー小体型認知症」に効く薬を処方してもらい、粉薬なので朝ごはんの時、フルーツヨーグルトに混ぜて飲んでいます。

 

 

この頃、私も母も感じることは、以前より父の意思がはっきりしてきたこと。

まだお薬飲んで1ヶ月も経ってないのに、父は自分がどうしたいのかを言えるようになってきたように感じます。

 

 

薬だけじゃなくて、介護の時の接し方を変えたのが良かったのかもしれません。

介護全般に言えることだと思いますが、思うようにならないことが多くて、介護者は疲れてイライラしてしまいますが、なるべく怒らない、急かさない、優しく声をかけることを、もの忘れ外来の先生に言われてから、私も母も意識し始めたからかもしれません。

 

 

とは言っても、いつもいつも、仏様のような接し方は出来ません。

第三者なら気を使えるところも、家族だと遠慮がなくて、言いたいことをつい言ってしまいます。

特に自分の体調がよくない時など、私も母もイライラして父に怒ってしまうことがあります。

でも怒ってしまった後、決まって父の調子が悪くなることが多いので、怒ることは症状を悪化させるんだなと、日々の体験を通じて、私も母も分かってきたのだと思います。

 

 

優しく接してあげると、父も優しくなります。

イライラして急かしてしまったり、感情に任せて怒ってしまうと、父もイライラして怒ります。

これって、別に介護に限ったことじゃなくて、普段の人間関係にも全く同じことが言えますよね。

 

 

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今日、父をお風呂に入れていたら、

 

「いつもお前とおっかあに迷惑かけてばかりで、悪いなあ」

「昔みたいに、いろんなところに連れて行ってやれなくて、ごめんなあ」

 

と湯船の中から私に言いました。

 

 

「お父さんは、私が小さい頃、いっぱい面倒みてくれたでしょう?」

「今度は私がお父さんの面倒をみる番なんだよ、順番だから気にしなくていいの」

 

 

と、少し恥ずかしかったけど、父にそう伝えました。

そう言うと、「そうか、そうか」と妙に納得した様子の父。

 

 

「じゃあ、おっかあはどうなるんだ?」

と言うので、

「お母さんは、、、えーと、お父さんの奥さんだから、面倒みてくれるよね」

と言うと、「そうか、いいのか」と父。

 

 

お風呂上がってから、自室に入る前に、「いつもありがとうな」と言われました。

思わずじーんと来てしまいました。。。(涙)

 

 

介護が始まってから、こんなやりとりしたことあったかな?

薬が効いてきて、頭の中が前よりハッキリしているのかもしれないけれど、やはり優しく接すると、父も優しい気持ちになるんだろうな〜と感じた。

 

 

介護する人の気持ちは映し鏡で、そっくりそのまま、介護される人に伝わるんだな。

 

 

 

 

先日、認知症サポーターの講座を受けてきました。

世の中に認知症サポーターが増えたら、認知症の人も暮らしやすくなりますね。

 

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。