お酒の魅力にハマったのは、今よりもっともっと若い頃でした。

最初は、甘ったるーいカクテルやら酎ハイばかり飲んでたんです。お酒の味が好きだった訳では全くなく。
普段は甘い飲み物や炭酸を好まず、お茶や水ばかり飲んでいて。


じゃあ、なんでお酒にハマったかって。


「お酒の場」
というものが、とにかく好きだったんですよねー。

当時からマセガキだった自覚はあって。先輩方に囲まれて、先輩のお酒作ったり、自分は吸わないのに人の灰皿交換したり、食事取り分けたりね。先輩が気持ち良さそうにお酒飲んで、楽しそうにお喋りしてるのをわたしはニコニコ聞いて、時に人生とは…みたいな暑苦しい話がはじまったりして、それには真剣に耳傾けてるフリして、たまに自分の意見を述べたりしていると、どんどん可愛がってもらえて。
親からの愛情に飢えてたわたしは、当時お酒の場にいることで自分の価値を見出してた、と言っても過言ではないと思う。これがわたしの居場所、と半ば本気で思ってた。

そうこうしてるうちに、だんだん飲めるお酒の種類が増え、量も飲めるようになってきて。気の許せる仲間と飲んでいる時は、毎回記憶をなくすほど朝方まで飲みまくり、翌日には二日酔いと寝不足で酷い頭痛と吐き気に襲われて。それでも飲むことをやめられなかったんですよね。

毎度、もう一生飲まない宣言してました。笑
その晩、また飲みに出かけてました。笑

その頃には、可愛がってもらいたい気持ちや自分の居場所確保の目的以外に、日常のストレスを発散するためにも飲んでました。

身体にお酒が入っていくと、理性がふわぁっと空に飛んでゆき、普段は抑え込んでいる感情を罪悪感なく吐き出すことができた。愚痴を言うこともできた、人に意見することもできた、反対に甘えることもできた。

いつもは、お利口さんでいなきゃいけないと思ってた。どこに居ても。賢くて気の利く自分を演じていないと、自分には価値がないと思ってた。

でも、自分の中にも限界はあった。

日々の鬱憤を解き放つためには、わたしにはお酒が必要だった。それしか方法が分からなかった。



それからしばらくして、シングルマザーになっていたわたしとお付き合いしてくれる方ができて。
わたしが外でお酒を飲んでくる度に、ちょっとした喧嘩になることが多くあって。
でも、この人の前なら、お酒がなくても素の自分でいられるかもしれない、それならきっぱりとお酒をやめよう!と思い立って、ほんとにスパッとやめたんです。


その頃は、心が今より少し安定していました。


依存の対象が、お酒じゃなくて彼にすり替わっていただけかもしれませんが。



ですが、最近また、心が乱れる出来事が多く発生してきて。長引く不安定。

先日、久しぶりにお酒に飲まれにいってしまいました。お酒を楽しむ感覚では全くなく、溺れにいく感覚。飲んでいる間は、なんとなく気分が良かった、、

でも、翌日残ったのは、とんでもない程の頭痛と虚しさ。

お酒の力では、今のわたしの心の乱れは収められませんでした。
お酒に飲まれる感覚を一瞬思い出してしまったけど、今回はハマらずに済みそうです。よかった。かな。


さて、この心は、どうしたものか。




なんだかいつもよく分からないブログですが、読んで頂きありがとうございます。