目をつぶり、
ただ腕を振り、
足を動かし、
前へ進む。

そんな冒険を、
私は何年休んだだろう。

見えない何かや、
見たくない場所へは走らない。

それが、
大人になるための近道だった。

転ばないように。
間違えないように。
傷つかないように。

だけど、たまには
あの冒険をもう一度、味わいたい。

何にぶつかっても、
転んでも、
間違えてもいい。

歳を重ねるほど知ってしまった
「怖い」という気持ちを、
今日だけは手放して。

知らない世界へ、走り出す。

何が待っているのかも知らないまま、
ただ前へ。

その姿はきっと、
忘れていたあの日の私に
もう一度、戻れるように。