遠くから見る花火は、
影に隠れて、すべてを知ることはできない。
それでも、たまに上がる大きな花火が、
その偉大さをわたしに教える。
近くで見る花火は、
大きさを感じるより先に、心に音が響く。
響く音に押し出されるように、
花火は夜空を忘れさせるぐらい輝く。
遠くでもなく、近くでもなく。
小さくもなく、大きくもなく。
思い出に残るのは、
公園で見た小さな花火。
儚く、手のひらからこぼれていく光が、
あの日の記憶を照らしている。
それぞれが、それぞれの場所で輝く花火。
遠くからは見えなくても、
そこにしかない光がある。
近くで見るからこそ、
心に残るものもある。
大きさも、場所も、輝き方も違うけれど、
それぞれにしかない光がある。
それはきっと、
今を生きる自分のあり方なのかもしれない。
