よくレコーディングスタジオの映像がテレビで出ると大抵はこのスピーカーが映りこんでますが、

今から約30年前だったと思いますが、都内の楽器店で購入しました。

 

YAHAMA  NS-10M STUDIO

 

 

 

 

その後、海外への転勤が重なり、エアコンの効かない場所での保管状態もあって、

いざ、ダンボールから出してみると白いウーファーにカビが発生して無残なことになっていた。

 

右スピーカー(施工前)

 

左スピーカー(施工前)

 

全体的にヤケによる変色と、まるで醤油を霧吹きしたかのような、斑点が発生しています。

これまで半ば諦めていましたが、やっぱり何とかしたいと見る度に思っていたところ、

漂白剤を使って復活させる記事を見かけた。

 

ここからは自己責任ではありますが、

自分もダメ元でやってみることにしました。 

※この方法によって出音が変わったとか、返って悪化したという結果になっても自己責任でお願いします。

 

 

 

4本の取付六角ボルトを緩め、ウーファー(JA-1081A)を引き抜くとスピーカーケーブルが2本ハンダ付けされています。

このケーブルを+-端子から取外す作業が一番面倒です。

 

はんだ付けされている部分にペースト状のフラックスを塗布します。

そこへはんだこてを当て、熱を掛けて溶けたはんだをはんだ吸取線で除去するという作業を繰り返し、

最後にフラックスリムーバーを使ってベタベタしたケーブルや+-端子をきれいにします。

 

 

 

 

 

 

苦労してウーファーが外れ、スピーカーコーンに漂白剤を約10倍に薄めた水溶液を刷毛で塗っては

窓の近くに置き、日光に晒すという作業を3週間ほど繰り返しました。

 

漂白剤は花王 ワイドハイターEXを使用。 刷毛はホームセンターで売っている安い塗装用の刷毛で十分です。

 

 

 

しかし、濃いカビの斑点は完全には取れず、後半は原液のまま塗布したりも試しました。

 

 

 

 

右スピーカー(施工後)

 

  

左スピーカー(施工後)

 

 

どうしても一部の色は残りましたが、大満足とまでは行かないものの、相当白くなっているのが分かります。

修正液の色に近い、マットホワイトな感じに仕上がりました。

 

 

注意点としまして、

刷毛で塗る際に、紙の繊維が削れてきてしまいますので、撫でるよりも、トントンと置く様に

やったほうが、スピーカーコーンのダメージは減るかと思います。

 

 

肝心な音の方はと言いますと、

ウーファーを元に戻して、音を鳴らしてみたところ、音質そのものが悪くなったかどうかは全く分からず、

私の耳が悪いのか? 全く気になりませんという程度でした。

見た目が良くなって、その点は解決したかな。

 

 

何度も申し上げますが、この方法はおすすめしません。自己責任でお願いします。

この漂白剤の取り扱いも注意が必要で、過酸化水素水(酸性)ですので、素手で触ったり、目に入ったり

しないように気を付けましょう。