今朝の新聞記事です。


コロナによる学校閉鎖などで子どもたちの学力が低下し、子どもたちが得られるはずだった収入が減りその損失額が全世界で2,000兆円になる、とのこと。


そんなことどうやって計算するんだろう、と不思議に思いますが、こんなふうになんでもお金に換算するのもおかしな感じがします。しかも、学力が収入に結びつく、と認めているのもどうかと思うのですが…。


日本を振り返ってみても、進学率が上がったにもかかわらず、この20年以上一人当たりの給与は減ってきています。


これは2日前の記事です。

労働者の数が増えたのに、日本全体の支給総額が変わらない、ということは一人当たりの給与額が減っているということで、さらに税金や社会保険料が上がっているので、手取り給与はもっと減っています。


もはや学力の問題ではなく、社会が労働の対価を安くする方向へ向かっているような気がします。


コロナで助成金を配ったために、雇用保険料がまた上がるようです。働いてもお給料は減っていくばかり、それなのに、お給料を学力と結びつけられてもなぁ…と思うのですが。しかも、それがまた親の不安のもとになり教育が過熱することになるのではないかと感じます。


学力低下で収入損失などというより、そんな状況にある子どもたちに、大丈夫、と言ってあげられる社会にしなくてはいけないのではないかと思います。