今年の流行語大賞の候補が発表になりましたが、知らない言葉もいくつかありました。もう流行語にもついていけなくなったようです。


その中に、うっせぇわ、というものがあり、そういう歌があることくらいしか知らなかったので、この機会に聴いてみました。


https://www.youtube.com/watch?v=Qp3b-RXtz4w


なんかアニメがちょっと怖いですね。


 ちっちゃな頃から優等生

 気づいたら大人になっていた

 ナイフのような思考回路 

 持ち合わせる訳もなく


これを聴いて思い浮かんだ歌が、チェッカーズのギザギザハートの子守唄。


https://www.youtube.com/watch?v=VC1bHHHil48


 ちっちゃな頃から悪ガキで

    15で不良と呼ばれたよ

 ナイフみたいにとがっては

 触るもの皆 傷つけた


なんだか歌詞、意識して作ったのかな、と思ってしまいます。

ギザギザハートの青春は、私の青春時代です。

校内暴力、暴走族、と暴れる子供たちが問題になっていました。

最近は荒れる子供よりも、不登校、引きこもり、などが問題になり、ほとんどの子は表向き優等生のようです。


この2曲を比べると、うっせぇわ、の子は知らないうちに大人になっているけど、何かやり残したことがあるようで、遊び足りない、何か足りない、と不満を感じています。つまり、本当の子ども時代がなかった、ということなのかと思います。

ギザギザハートの方は、仲間の死を期に、青春アバヨ、と自ら青春に別れを告げて大人になろうとしています。そして、卒業式だというけど何を卒業するのか、と、学校以外の場所で自分で子どもを卒業する、といった感じもあります。


うっせぇわ、に関しては、子どもに悪影響という意見もあるようですが、私には、優等生のまま知らないうちに大人になり、大人になっても常識やルールで縛りつけられることへの追い詰められた叫びのように聞こえます。


何も不良や暴力を推奨するつもりはありませんが、うっせぇわ、と言わせることすら悪影響などと問題視して、大人しい優等生ばかり期待するのもどうかと思います。


時代を超えた2曲の歌に少し考えさせられました。