前回、扁桃体とオキシトシンが利他行動に深く関わっていて、それには赤ちゃんのお世話をすることがいい、ということを書きました。


https://ameblo.jp/mihuyu2020/entry-12689065573.html


そこで疑問に思うのは、わが子を虐待する親のことです。母親は出産前からオキシトシンが分泌されます。母乳もオキシトシンの働きが関わっています。それなのに、なぜわが子を虐待するのか。


それについては、オキシトシンの分泌量には個人差が大きいということで、さらにストレスや疲労などでオキシトシンの分泌が減るというです。


ラットの実験では、オキシトシンを阻害すると子どもを放置したり攻撃したりするということです。そして、そのラットにオキシトシンを投与すると子どもの世話をするようになるようです。


わが子を虐待する親は、オキシトシンの分泌量が少ないか、扁桃体の受容が阻害されているのかもしれません。


もともと人間は、共同養育するようにできているので、孤独な育児はストレスになりオキシトシンの分泌を抑えることになってしまうようにも考えられます。


そこで私の母のことを考えると、男の子が熱望される中で女の子を産んだということが大きなストレスになり、オキシトシンが阻害されたのかもしれません。さらに、母乳が出るにもかかわらず粉ミルクが完全栄養だからという理由で、母乳を飲ませず粉ミルクだったので、オキシトシンの分泌も増えなかったとも考えられます。そしてスキンシップもしない、とオキシトシン阻害への負のスパイラル。


かといって、辛い思いをさせられたことをオキシトシンと扁桃体のせいにされても納得いかないですけどね。