こんにちは。美帆です。


我が家の子どもたちは、全員インター校に行っているのですが…




ここ数年、クアラルンプール日本人学校で「支援が必要な子」への対応に問題がある、と度々複数の方から聞いていました。




「トラブルを起こしてしまったら、退校を通告された」

「駐在でマレーシア に来て、いざ学校で面接を受けたら『受け入れられない』と断られ、子どもを学校に入れることが出来なかった」




ご本人以外から聞いたものに関しては噂に過ぎないかも、と思いつつでしたが…





今回、日本人学校のHPに「昨年まで無かった」文面が追加されました。



(クアラルンプール日本人学校のウェブサイトより。赤いマークアップは下記に記載する方が追加)



チーンチーンチーンチーンチーンチーン




まさかと思うけど…


発達障がい児の受け入れ拒否とか無いですよね???



「支援なく受けられる」という文言にツッコミも入れたいですが!!

支援が必要なのは「すべての児童生徒」であって、支援しないならオンラインビデオ教育で充分ではないの?

本筋ではないけど、ここにツッコミ入れたくて仕方ない〜!!!


なお前提として、クアラルンプール日本人学校は、全体で700名近いマンモス校で、支援級は定員2名という状態です。




と、「受け入れ拒否」に繋がりそうな話も聞いていたので危惧しておりました。




そんな中「多くの方に知ってもらいたいので」と、

来年度入学の保護者ご本人からご連絡をいただきました。

(上のスクリーンショットも、その方から元々頂いたものです)





MCOの制限も少し緩和されたので、直接お会いしてお話を伺ってきました。




そこでの話。懸念が現実になったものでした。



「入学手続きを済ませ、もちろん虚偽なく子どもの診断名を記載し、いざ入金、面接、という段になって、学校から別途保護者面談を申し入れられた」


「面談で『体験入学をしてほしい』と言われた」


「体験入学は、入学式後1〜2週間。その間の子どもの様子を見るて、その上で入学可否を決定する、と言われた」(マイルドに言われたが、実態はそういうことだ、と)



「私は負けない、絶対に闘う。学校にも『今更、書いていないことを言うのはおかしい』とお伝えした」







この「体験入学」という制度を使うようですけども…





いや、体験って、子どもや親が学校を審査するものであって、

学校が子どもを審査するものではないよね???

というそもそも論を言いたいけど、これも置いておいて…



このお話を聞いた方のお子さんは、長く療育などもされてきており、おそらく入学出来るのではと仰っておられたのですが…




「学校の言ってることもわかるんです。

先生の数も少ないし、対応出来ない、というケースもあると思います。

危ないとか。飛び出しとか。

そもそも日本の公教育準拠だし、大使館の附属校ですが、私立校扱い。下に書きますが、この部分は誤りとのこと。


だから生徒を選別出来る、というのもそうかもしれない。



でも、駐在で来て、入学出来ると思っていたのにいきなり出来ないと言われると本当に困る。

私はマレーシア も長いし、上の子も通っていて知り合いも多い。

色んな話を聞いていて反論も出来る。

でも来たばかりで言われていたら、知り合いもいない状態で言われたら、負けてしまう人も居ると思うんです。

教育を受けさせられない、そんなケースが起きてしまうんです。

その状況を知って欲しいと思ってます」




だから出来ればブログに書いて欲しい、と。


凄い方だなぁ…

自分が戦うだけじゃなく、次に来る方のことを考えられるというのは、渦中にあるとなかなか出来ることじゃないと感じました。








確かに懸念はもっともだし、もしかしたら見えていないだけで断られた人がたくさんいるのかもしれない。


これは、マレーシア 帯同を躊躇う要因になります。



だからこの話を書こうと思いました。




ただ、戦う為に、もう一つ観点があって。




これを「帯同した配偶者(大抵お母さん)」が丸抱えするのが当たり前、というのはちょっと待って欲しい、ということ。





クアラルンプール日本人学校は、何のためにあるの?


私立校ならどこが出資してるの?


理事誰?


↑こういう「その金どこから来てんの?」「この学校は何のためにあるの?」ということを考えると、もう一つ、戦う手段を持てるんです。






はい。

そもそも「駐在員の家族」のためにできた学校ですよね。




だって、日本人会の所属が必須になってる。





その日本人会は、会員企業の出資で運営されている。



その日本人会から日本人学校はお金を得ている(学費だけじゃなく)。




だからこそ、理事は各企業から出てるんですよね。




つまり、駐在員家族のための学校。



言い換えると(言い換えなくても)



駐在員が安心して働けるように、子どもに日本と同等の教育を与えられるように



という学校です。

だから企業がお金出してるんですよね???

「うちの社員が安心して働いて成果出して貰うために経費を払う」

ということですよね?






なんでその駐在員の家族が断られるの??

発達障害ごときで?????




安心して働けない!





つまり、正規の苦情ルートは、

個人→学校 ではなく

個人ルートもあって良いのですが



働いてる(多くは)お父さんルートです!!!




会社→日本人会→日本人学校

です。




会社→日本人学校でも良いかもしれないですけど。





理屈は上に書いたように

「それでは安心して働けない!」

です。





戦う手段は複数あった方がいいし、

声は届くルートで届けた方が良いです。



もしこれを読んで闘うことにした方が「帯同配偶者」なら

是非、「駐在員本人である配偶者」から、会社に申し入れてもらってください。



だって、その人の稼ぎが学校に行っているのです。

学費という意味ではなく。出資者の元となる稼ぎを作ってる人なんです。



そりゃそっちの声の方が、このケースでは力を持ちます。









学校の事情もあるし、

手が足りないところに預けるよりインター校入れちゃえ派ではありますが、

「子どもたちには安心して教育を受けてもらいたい」し、

「保護者が安心して過ごし、ストレスを減らして欲しい、結果としてそれが子どもの為になる」

「インター校は選択肢であって、『それしか選べない』というのでは変わらない、『社会的障害』を減らしたい!」

そう思います。




是非、発達障害当事者以外にもこんな風に困ってる人がいることを知ってもらいたいと思っています。

また、マレーシア に駐在帯同する、という方の

何かの参考になれば幸いです。



美帆でした。




2021/04/06追記

このようなご指摘がありました。

→「日本人学校が大使館の附属」というところ。以前は大使館内に置かれていたので大使館附属という名称だったけど、今は日本人会の傘下でその学校事業部に属している。そして私立学校とは言われているけれど他のインターとは違って民族学校という部類に入れられていて営利目的ではなく運営することとされている

とのことです。


ご指摘ありがとうございます!!


大使館附属はウェブサイトにあった情報なのでそう書いたのですが、

元々の趣旨のように、私も「日本人会」傘下だと思っていて、それなら日本人会経由で申し入れするのが当然、という認識です。(大使館ではなく)



(ウェブサイトトップページより)

クアラルンプール日本人会、が大使館附属???

それともそもそもこの部分削除??


どちらにしても

「日本人会」日本人学校、です。


それにしてもジオラマの出来が凄いなぁ…実際行ったことあると、そのそっくりさに驚きます。