「アルとの関係」がまた少し変わってきたように感じます。




ラインのスクショを見る限りでは
すごく落ち着いて対話してる感が出てますが…


アル。
相変わらずイライラしています。


テストがあるんだよ!
大変なんだよ!

と怒鳴ってます。



それに関して、週末帰宅の際に
「目の前にフォーカスし過ぎてるよ」と話してみました。


でも、アルからラインが来て
そこに書いてある図を見て
「あ。それはわかってるんだ。アルが怖いのはテストじゃないんだ」
と感じました。


得体のしれないものが怖い

日本の怪談って、基本的に「得体がしれない」んですよね。

何したいのかわからない。

廊下の端っこに真っ白な男の子がいるとか。
何それ怖い。
何もされなくても怖い。



多分、アルが「怖い」のはそういうもの。


将来がよくわからない。
でも高校生でいられるのはあと2年間で
せめて学部を決めろ、と周りは急き立てる。


どれが「正解」かわからない。
だって「将来」とか「仕事」って、まだ経験したことも無いから。
「わからない」ことが怖い。



「その上」テストがあるからストレスMAXになってパニックになる…

「テストなんてテストでしか無いのに」
なんてアルに言っても仕方ないんですよね。
アルだってそんなことわかってる。
テストめっちゃ小さい。




その先が見えないことが怖い。

図って偉大。
「将来」がでかい。
それは彼にとって得体のしれない敵なんだろうな



…私は、多分この「怖さ」がわからないんですよね。


自分なりに悩んで七転八倒(倒れっぱなし)でやってきたつもりですが
決断、という意味では
多分、人に相談もせず勝手に決めてしまうところがあります。
かなり場当たり的で無計画。
地元から上京する時も
マレーシアに残ると決めた時も
就職先も
なんなら結婚だって
人生左右する色々なことをその場の勢いで決めてきました。


「とりあえずこっちに行ってみよう」
と、行ってから考える。
行ってから「住めば都」にすれば良いやと思う。



だからアルの怖さがわからない。


それでも、想像してみて、
「旅行」を例に話してみました。


ちょっと気楽になってくれたかな。

旅の準備やお金が無駄になっても、別に絶望するほどのものじゃないって
感じてくれたら良いな。


あなたと私は違う

アルと私。
こんなふうに落ち着いて話せていますが
疲れて怒鳴ることもあります。


だってわからない。

なんであなたはそんなにイライラをぶつけてくるの?
サンドバッグじゃないんだよ。
私も疲れるんだよ。
外でもやってるなら、それはもちろんその相手も疲れるんだよ。

なんでそんなにイライラするの?
なんで。


でも、この「何故」。

すごくすごく減ったんです(私比w)。



それは
「アルと私は違う」
と思うようになったから。


アルのことを「理解しなければならない」と思ってたから
「何故」を私はアルにぶつけてました。


今は
「理解したい」
とは思うけど、
「違うんだから理解出来なくても仕方ない」
と思うようになりました。


上のラインでも
「教えこむ」んじゃなくて
「単なる提案」くらいの気楽さを私は持っています。
私の想像(将来への不安がアルの荒れている原因)も、単なる想像でしかないし。
全然違うかも。
自分以外の人のことが、完全にわかるわけない。


頭ではわかっていたこういうことが
「腑に落ちた」のはマレーシアに来てからです。


恒常的に異なるバックグラウンドの人たちと接する

海外旅行に行けば
「郷に入っては郷に従え」。
ちょっとの違いも気にしないで楽しもう。

そんな気分になりませんか?


それが私の「毎日」になりました。


私の「常識」や「こうあって欲しい願望」なんて
皆笑顔でスルーしていきます。


私も
「日本じゃないしこんなものかな」
と気にしなくなりました。


マレーシアは特に多民族国家(マレー系、インド系、中華系、他少数民族混在)なので
「あなたと私は違うけど、まぁうまくやっていこう」
と考える人が多いと感じています。


そんな風に過ごすうちに、いつの間にかアルとの違いも気にならなくなっていきました。


ぶつかる日もありますが
「対等」な人として話すことが出来るようになってきました。


最近では
「悩みを溜め込まず垂れ流してくれて
メンタルヘルスに深刻な不安が出る前にわかってありがたいかも」
とすら思えるようになってきました。


疲れていると思えない日もありますw




違うんだからわからなくて当たり前。


アルは成長していますが、相変わらずマイペースにパニックを起こしたり
暴れたり
怒鳴ったりしています。

かなり減ってはきましたが、そこが大きく改善したわけじゃない。


でも「私の考え」が変わって、私とアルは随分と良い関係になってきたと感じています。