ADHDの17歳長男。


彼が通う学校は、イギリスに本校のあるパブリックスクールのマレーシア校です。

寮があって、寮対抗の演劇コンクールなどもあり、ちょっとハリポタっぽいなぁ〜と思います。



そこの先生(イギリス人)が、学校インタビューで「リラックス」という言葉を使っておられました。。




「マレーシアはイギリスよりリラックスしている」




…イギリスよりどうかはわかりませんが…



「忙しなさ」が無い国です。

私は歩くのがとても遅くなりました。




そしてリラックスできる学校です。



広い敷地。

広い校舎。

広い寮。

田舎で、あまりに田舎過ぎて、たくさん虫が居ますし、夜は星が綺麗です⭐️🌟




アートなどにも力を入れていて、

いわゆる美術室は天井採光で自然光を取り入れながら。

DT(デザイン&テクノロジー)では、

3Dプリンターとレーザーカッターが5年前からありました。



CCA(クラブ活動)にも力を入れていて、毎日クラブ活動があります(実はこれはマレーシアでは珍しいです)。



それらは、子どもたちの「心」の発達も重視しているから、と言われました。

と同時に。

「今時の大学入試は、ペーパーテストだけでなくその他の活動をどれだけやってきたかを必ず聞かれます。だから本校ではCCAに力を入れています」

と入学時に言われました。



…つまり。


完全なる進学校です!!



※今は違うようですが、息子入学時は設立2年目ということで、まだ学生をどんどん増やしたかったらしく、英語が全く出来ない勉強が出来ない息子を簡単なIQテストの結果だけで受け入れてくれた学校です…他のインターは無理でした。


毎年、学生の進路はかなり煌びやかです…



広くて開放感はあるとはいえ、そんな進学校で。

なぜリラックス出来るのか。



多分それは「ネガティブな感情の爆発」、怒りが無いからです。



わたしは先生たちから「怒る」声を聞いたことがありません。子どもたちも無いと言っています。

前回の記事にも書きましたが

関連記事→ADHDとマレーシア

ここでは日本と違い「怒る」ことは当たり前ではありません。

注意はするし、マイナスな指摘を受けることももちろんありますが、先生が大声を出して怒鳴るところは想像もつかない



息子くらい。大声で怒鳴ってるのは。ガーン

…たぶん、全校で見たら似たような子が1人くらいは…いる…かも…




そんなリラックスした学校で。


日本で偏差値35だった息子は、

この学校に通い始めて、今や

世界の大学ランキング30位以内に入っているような大学を目指しているわけなんです。

目指しているだけで入れるかどうかは別ですがニヤリ

あまりに無謀なら先生がたも止めてくれるでしょう。




私は大学なんてどうでもいいです。




なにせ、偏差値35だったんです。

しかも、それは彼なりに努力した結果で、

彼が努力してなかったわけでは無いんです。



高額な個人指導塾にも通ってましたし、もちろん家でもなんとかならないか親子で試行錯誤していました。

とても真面目な子です。



それでも勉強は出来なかった。


入学時は、藁をも掴む想いで入学したので大学なんて考えもしませんでした。

とりあえずここなら高校までは行かせてやれる。

それだけでしたし、今でも「日本語と英語がある程度出来る今は、なんとか食べていける職も見つかるかも!」と思う程度です。


全教科「それなりに良い」成績を取っている今を、私はまだ信じられないような状況です。


また、大学の勉強はやはりかなりストレスフルです。

彼が本気で勉強したいと思わないなら行かなくていい。

彼はストレス耐性弱いですから。




そんな私が大学の話をするのはわかりやすいから。



偏差値35から難関大学に向かって!って。

変化がわかりやすいですよね。


少なくとも彼の自信になりました。



怒らなくても、子どもは
〜それがADHDであろうがそうでなかろうが〜
ちゃんと自分が必要と思えば頑張るんです。
…というより、楽しいことなら頑張るのかもしれません。

カバンの中はグッチャグチャでも、任天堂Switchの部品(?)は常に定位置に置くんです。


だからこそ、やっぱり「褒めて伸ばす」は正しいんです。


ネガティブなことより
ポジティブなことのほうが頑張る。


褒められたからやる>>>>叱られたからやる


これを、私はマレーシアのインター校で実感しました。