毎日、やらなければならないこと、があります。

朝起きる。

子どもを起こす。

朝ご飯を食べさせる。

学校に送り出す。

仕事に行く。

そんなこと。



ひきこもりが多い、そんなニュースを連日目にします。

ご家族のご心痛、ご心配、察するにあまりありますが…

が…

「ねばならない」



これは、もしかしたら
「認知の歪み」
かもしれません。


学校に行かねばならない。

そう考えているから、行かないと不安になる。

…でも、本当に行か「ねばならない」のでしょうか。



マイナスの思考「不安」「心配」が出て来たら、ちょっとだけ、自分に聞いてみる。


「やらなくて起きる最悪な事態はなんだろう???」


そうすると、それほど最悪な状況でも無いことに気がつけるかもしれません。


実は、そんなに最悪な事態は起きないのです。


まず、
「想定出来る最悪な事態が起こるパーセンテージ」は低いと言われています。

例え起きてもリカバリ出来たり
たいした問題じゃなかったりします。


長男は、先日忘れ物をしてパニックになって連絡してきました。



「忘れ物したら何が起きるの?」

と問うと、数秒の間があって

「うーん…先生に注意されるかな…」


「それって、そんなに大問題?」

「…違うな!」


彼は元々パニックになりやすいし、ネガティブな感情に囚われやすいです。

でも、私も同じ。

息子が日本でトラブルばかり起こしていた頃、
わたしは育児に悲壮感がありました。

友だちもいない。
勉強も出来ない。
どうやって生きていけるのだろう
そう将来を悲観していました。


友だちが、今居なくて起きる最悪な事態は何でしょう?

…「楽しい」ことが少ないかも?
でも、彼は家で漫画を読んで幸せな気持ちになれます。それほど悲惨ではない。



勉強が出来なくて起こる最悪な事態はなんでしょう?

…将来の不安。
仕事が見つからず、食べるのに困るかも。
だったら勉強が出来なくても出来る仕事を探す手助けをしてやればいいだけ。それほど最悪なわけではないかも???


…あれ?なんだか悲壮感を持って、
自分たちは悲惨だと思っていたけど、別になんでもないかも…



学校に行かない。


行かなくて起こる最悪な事態はなんでしょう…


私は30年前不登校児でした。
母は「行かなくていい」と言ってくれました。
自営業だったので、自宅で一人で留守番して、コタツでみかんを食べながらテレビを観ていました。
テレビ番組の内容は忘れてしまったけれど、コタツの安心感は今でも覚えています。

ついでに言うと、一人では寂しいだろうから、と姉も時々一緒に休んでくれました。


基本的に学校に行かせる母だったけれど、
「行きたくない」
と言った私に、理由も聞かずに
「行かなくていい」
と言いきってくれました。

30年後の今。
不登校児であった事実は私を不幸にしていません。

哀しいニュースはあります。
痛ましいニュースもあります。



でもだからといって「学校に行かない」とか「ひきこもり」の全部が、悲惨なわけじゃない。

あまりに負の面ばかり見過ぎないで欲しい。