煮物に砂糖を使わなくなったわけ~母の愛が教えてくれたこと~ | mihoのカンタン和食日記

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心が楽~になる
和食と向き合うブログ

カンタンに美味しくできる和食料理を色んな視点からアプローチしたいと企んでいる、働くアラフォー女性の一人です(^^)

和食って、私の中では一番馴染みのある料理。
和食でホンワカ癒されてくださいねー。

こんばんはmihoですニコニコ

 

 

 

昔から和食中心で育った私。

 

皆さんもそういう方は多いと思います。

 

 

 

砂糖をたっぷり使っていた今までの煮物

 

 

和食中心だった我が家も

 

ある時期までは、健康に育ってきたのではと思っていました。

 

そのある時期とは、

 

父親が糖尿病になったことがきっかけでした。

 

わかったことは、

 

それまでの我が家の和食は、

 

和食と言っても味付けがとても濃い

 

ということがわかりました。

 

いわば、

 

「お惣菜屋さんで売っているようなご飯のお共になる味付け」

 

だったのです。

 

濃い味ってご飯が進みますよね。

 

それはそれでとても美味しいと思って食べていたのですが、

 

母がどのくらいの醤油と砂糖を煮物に使っていたなんて思いもよりませんでした。

 

もともと父は細いわりに良く食べる人で、母が進めると何でも食べていました。

 

そして、甘いものが大好きえー

 

和菓子に目が無い人です。

 

それに加えて食事もいくら和食と言えども、

 

濃い味で甘辛いおかずだと

 

塩分や糖分が豊富に入っているため

 

1日の糖分摂取量はどんなもんだったんでしょうね。

 

父の病気がきっかけで、母は色々調べたんだと思います。

 

そして、とうとう母なりに結論を出したのは、

 

「煮物に砂糖を使わない」

 

ということでした。

 

 

 

煮物に砂糖を使わないという母の決断

 

 

筑前煮、かぼちゃの煮物、ひじきの煮物、千切り大根

その他もろもろ…。

 

我が家の定番おかずから砂糖が消えました。

 

今でも覚えているのが、

 

かぼちゃの煮物を母が私に味見をしてといってきたこ時の事。

 

今までは、砂糖の味がしみ込んだ甘ーい煮物だったんです。

父の好みに合わせていたんだと思います。

 

改良したかぼちゃの煮物をひとくち食べた時…

 

おいしー!

 

美味しいぞ。うん。

 

 

今まで食べていたかぼちゃとは全然違うけど、すごく美味しかったことを今でも覚えています。

 

母 「砂糖使わなくてもおいしいやろ?」

 

私 「うん」

 

母 「かぼちゃ自身に甘みがあるから十分甘いやろ?」

 

私 「うん、十分おいしい」

 

 

素材の甘みがこんなに美味しいものだったんだと実感した瞬間でした

 

もちろん、みりんは少々入っています。

 

出汁の味と淡口醤油、みりんの甘みを加えた上品な味付けでした。

 

家族全員美味しいと食べていたなー。

 

その後の食卓に並ぶ料理には色々な工夫があったなーと思います。

 

 

全てに砂糖を使わなかったわけでは無いのですが、

 

砂糖の消費量が格段に減ったと思います。

 

 

 

 

全ては父への愛

 

あれから20年以上は経っていると思いますが、

 

今でもその味付けは私の中に根付いています。

 

その後、私なりの味付けで変化している部分もありますが、

 

砂糖を使わなくても素材の味で美味しい料理になるんだというポリシーがあるんですよね。

 

まったく使わないわけでもないし、レシピ本通りに作ったりもします。

 

そこから、自分にあった落としどころを見つけるようにしています。

 

結果的に糖尿病になってしまった父ですが、

 

味付けだけではなく、

 

生活環境の変化や運動不足など、様々な原因があったと思います。

 

ただ言えることは、

 

料理を作る母の精神は

 

 

父への愛につきます

 

 

そして私たちへの愛でもありました。

 

濃い味付けも、砂糖を使わなくなった味付けも

 

家族の為を想ってのお料理でした。

 

喜んで食べてほしい気持ち。

 

 

お料理にプラス「」が加わると無限のお料理ができますよね。

 

 

父は今でも頑張って糖尿病と向き合って生活しています。

 

母は施設に入ってもう料理を作ることはできませんが、

 

今でも夫婦の仲はラブラブですラブラブ

 

砂糖を使わないと決めた母の決意ってすごいなーと思います。

 

そのおかげで健康を維持できている部分は大きいです。

 

 

今でも根付いている砂糖を使わない煮物の習慣

 

 

健康でありたいけれど、美味しいと思えないのに無理やり全てヘルシーにしてしまうと

 

ぜったい長続きはしないと思います。

 

こってりとした料理も食べたいですよねー。

 

こってりとしたものがあるなら、あっさりとしたものもある。

 

あっさりしたものは砂糖や余分な塩分を使わなくても良質な素材を選べば

 

十分おいしいのだと思いますよチュー

 

 

和食のルーツは母の手料理

 

これからもその思いを受け継いで煮物を作り続けたいなーと思います。

 

ホクホクしっとりかぼちゃの煮物 煮干しの出汁で旨み倍増☆

 

煮干し出汁がふんわり香るしっとりかぼちゃの煮物

 

 

今日もありがとうございましたハート