3日間の全体オリエンテーションを終えて、4日目からいよいよフロア(病棟)での勤務がスタートしましたクラッカー

 

私は日本での看護師経験が一応あると言えばありますが、それも10年以上前の話でzzz

 

それから医療はだいぶ変わってきてるでしょうし、ましてや英語の環境では更に分からない事も沢山あるはずです。

 

なのでNew Grad (新卒)扱いとして、8週間のオリエンテーション期間を設けてもらう事にしました。

 

このオリエンテーション期間中は…

 

1週目:患者は持たずひたすら先輩ナースにくっついて、仕事の全体像を把握

2週目:先輩ナースの受け持ち患者のうち1人を担当させてもらう

3週目:先輩ナースの受け持ち患者のうち2人を担当させてもらう

 

…といった感じで毎週のように担当患者数を増やしていき、最終的に6人まで受け持ちが出来るようにしていきますひらめき電球

 

先輩ナースの受け持ち患者さんをお借りしている(!?)みたいな感じで、あくまで全責任は先輩ナースにあるので、配薬や検査など忘れている項目が無いかなどは先輩がチェックしてくれるので安心感もあります。

 

私は看護助手として働いていた時と同じ病棟での勤務でスタッフの顔ぶれやどこに何があるといった事は既に知っているので、それらもイチから覚えなくてはいけないド新人に比べるとまだ緊張が少なくて済むのは有難いな、と思っていますほっこり

 

さて、今はオリエンテーション1週目を終えた所ですが、なんとなく今まで横目で見ていたナース達の仕事が(当たり前ですが)知識と責任がかなり必要とされるんだな~というのを痛感していますあせる

 

例えば配薬一つにしても、大体の患者さん達は心臓系やら消化器系やら元々の持病があって、長く同じ薬を飲んでいるという人も少なくありません。だからご本人達も、どれが何の薬かは把握している方が殆どです。

 

それなのに!毎回私達が配薬する度に「これは何の薬?」と聞いてくる患者さんが多くてビックリ!!

 

きっと、それで私達をテストして信用できるナースかどうか見ているっていうのもあるんでしょうがおーっ!

 

国家試験に受かりたての私は、メジャーな血圧の薬などは試験対策の時に覚えたのでまだ大丈夫ですが、聞いた事もない薬を飲んでいる患者さんも多くあせる

 

でもこれまで私が付いた先輩ナースはどの人もさすがの知識量で、「この薬は○○と言って、膀胱の筋肉を弛緩させてお小水が出やすくなる薬です」など、患者のテーブルに並べた何種類もの白い錠剤を見ただけで薬剤名と効能がパッと口から出ていて、私は「さすがすぎるおーっ!」と毎回尊敬の眼差しですキラキラ

 

あとは、特に血圧に関与する薬は投与直前にバイタルを図り、少しでも値が上下しているとナースの判断で一旦投与中止といった判断もしますが、そこは日本の看護師とは大きく違うな、と感じましたびっくり

 

日本では投薬はあくまで医師の指示の下で、仮にバイタルや検査値に異常があればまずは医師に報告、指示待ちをしないとナースの判断で勝手に投薬中止なんてあり得ません。(もしかして今は変わってるのかもですが、少なくとも私が働いていた10年前はそうでした)

 

でもアメリカではそういったある程度の判断はナースに任せられますアップ

 

例えば降圧剤を服用している患者さんの血圧が…

 

投与前 140/90 → 投与後 110/80

 

だとしたら、薬のお陰で血圧が下がっているのでオッケーグッド!

 

でも…

 

投与前 110/80 

 

だとしたら、そこから更に下がる事になるから薬は投与しないでおこうパー

 

という判断になります。

 

それが毎回のように続くようであれば医師に報告してその薬の中止を提案しますが、1度や2度程度であれば医師に報告する事もなく、投与を中止した理由を記録するのみで終了。

 

最初は「え!! 薬あげないのを医者に報告しないでいいの!?」とビックリしましたが、その判断が出来るだけの資格を持っているという事よ、でもその分責任も伴うけどね、という事みたいでおーっ!

 

そう思うと、医者任せで良かった日本の看護師時代はある意味気楽だったな、とも思っちゃいました笑い泣き

 

次回の勤務からは私も患者さんを担当させてもらう事になるので、早めに出勤してその方の既往歴や治療方針など基本的な情報収集をするのは勿論、飲んでいる薬に関しては突っ込まれても大丈夫なように特にしっかり事前に調べないと、と思います合格