「とぜんなか」と、いう言葉、聞かれた事がありますか?
佐賀や、熊本で使われてる方言のようです。
私は小さい頃から、この「とぜんなか」と、言う言葉をちょいちょい、使っていました。
佐賀弁で『とぜんなか』は「物悲しい」「寂しい」の意味です。

「主人が亡くなって、寂しい」という言葉をこの言葉を使うと
「主人が亡くなって、とぜんなか〜」と言う感じで使います。
元々、日本三大随筆の、徒然草から来た言葉とかの説もあります。
でも、こんな方言をわたしの同級生達は使っていませんでした。
たまたま、私は祖父母や、曽祖母と暮らしていたから、方言ばかりで生活していたからだと思います。

ただ、主人が亡くなってから、口には出しませんが、心の中で、「どぜんなか〜」と、いつも呟くクセがついています。
寂しいだけでは言い表せない、とめどなく深い悲しみ、虚しさを感じる悲しみが、この方言の一言に入っています。
もともと、本や、歴史の本、古文が好きだった私。
この「とぜんなか」の大元は、徒然草からかもとの説。
それもあって、最近、徒然草を読みはじめました。

この年齢的になって読む、徒然草は心に染み渡る話もあったりと。
徒然草の中に「人の亡き後」と言う話があります。
その話は、私と当てはまる所があったり。

他には、酒で身を滅ぼす話もあったり。
心に響いて、涙が出たりします。

きっと、今が体調不良という事もあるのかもしれません。


ただ、ただ、とぜんなか。

この言葉を知っていて良かったと思ってしまいます。


今日もやる気なしのお弁当🍱です。お弁当箱を洗いたくないから、使い捨ての箱にしました。