
お正月後の井上家の冷蔵庫では、食材が偏って沢山あります。 今年はすき焼きナイトのお客様が比較的少なかったので、春菊、シイタケ、しらたきがごろごろあります。 いくら食べてもなかなか減らない(笑)。 日本酒党の方が結構おられたため、カラの一升瓶も随分ならびました。 日本酒といえば、今日は業界ニュース誌が送られてきまして、イベントは大盛況だけれども、需要は減少がとまらないそうです。 挽回するためのアイデアや意見がいろいろ載っていて、分野は違えどちょっと参考になります。
さて、今週は一日一時間強の時間を割いて編曲をしています。 ゆっくりなペースで譜面を書いているわけですが、私は譜面はデジタル記号だと思うのです。 お芝居の台詞や料理のレシピのような。 ただ音楽の場合は、とても指示が細かい。 演奏者の力量、感性によって、出来上がる音楽はさまざまです。 私の思い描くものに近いこともあれば、こちらの目が覚めるような新しい発想もあります。
今、どこにいるのかなぁ、おそらくヨーロッパのどこかで演奏しているピアニスト飯野明日香女史は、全幅の信頼のおける音楽家です。 譜面を渡しただけで、素晴らしい表現力と技術で完成度の高いパフォーマンスをしてくれます。 最初に出会って3分で、感性の似ている人だとお互いに感じたのでした。 2週間かそこらで弾きこなしてしまった「みどりのくろかみ」。 私自身は未だ(作曲してから半年以上経っていますが)きちんと弾けません。 「えっ? 自分で作った曲を弾けないんですか?」と彼女のお弟子さんにびっくりされてしまいましたが、そうなんです(苦笑)。
「みどりのくろかみ」は私の曲の中で、見ただけでは6連符の並ぶ最もデジタルな様相の譜面ですが、最も表現力の問われる曲です。 そのうち自分でもご披露できるようにがんばるわぁ。