イメージ 1 「ホワイトアスパラガスがこの世のものとは思えないくらい旨い~」と絶叫(ん?流石に絶叫はされませんが、そのぐらいの勢い)されるお客様。 

最高のシーズンです。 フランス産の太くて、しかもきめ細かなアスパラ。 ヴィネグレット、ベアルネーズ、いろいろなソースで召し上がっていただきますが、私自身は何といってもオランデーズソースをたっぷりかけたのが好きです。 

ドイツやオランダ物も太いですが、繊維の柔らかさではフランス物にかないません。 日本では北海道産が大変美味しいですが、なかなか太くはならないのです。 土壌の所為でしょうね。

野菜自体はただ茹でるだけですが、この茹で加減、塩加減が難しい。 忙しい時でも、料理長自らチェックするほど微妙なのです。 茹であがった塩加減で、もう一度ソースの方の塩分を調整します。

4年前に主人とパリの三ツ星レストランで食事をしていたとき、いきなりシェフが怒り出して「料理長を連れてこい」。 茹で野菜の中で、さやいんげんだけが、やたらしょっぱかったのです。 シンプルな仕事だからと、新人に任せていてはいけませんね。 必ずチェックして教えてあげなければ。

「塩梅」(あんばい)は、とても大事なことですね。 季節でも体調でもどんなお飲物と一緒に召し上がっているかでも、塩加減の感じ方は変わってきてしまいます。 塩の種類でしょっぱさが違うし、お湯の温度でも変わってきます。

まっこと塩は不可欠で不可思議なものです。