
エントランスにおりますと、お花好きのお客様とお話することも多く、楽しいです。
山茶花の散った後の儚さや、一輪ざしの潔さなど、日本人の美感覚は大変高く、自分の血にも流れているそういう感性を大切にしたいものです。
先日「日本人の私がフランス人の見た日本的なものを表現」する「Koutani」という曲を演奏いたしました時、フラワーアーティストの友人(日本人)が、全く同じコンセプトのテーブルデコレーションの写真を見せてくれました。
これを生半可な知識でもってやってしまうと、悲惨な作品になってしまいます。 料理も同じことですね。 お寿司でも懐石でも、文化的背景を見ずに表面だけ取り入れたフランス料理は、日本人の私からみたら奇妙です。
しかし本当に深く日本料理を理解しているフランス人シェフなら、素敵な逸品になるのでしょうね。