
お昼にクラシックピアニストさんがお見えになりまして、現代音楽の話をいたしました。 パリにおられた時、現代音楽作曲家の作品譜面を渡されて、フランス人はすぐ理解できるのだけど、日本人にはなかなか・・・、とのこと。
それは、もしかして彼らは12平均律ができる前のヨーロッパ音楽(聖歌など)が先祖からしみついているので、現代音楽のいびつのように聞こえるハーモニーが受けいれやすいのではないか、などと思ったのでした。 勝手な想像ですけど・・・(苦笑)。
日本は音階が陰と陽とふたつ(あと、沖縄の音階もありますね)ありますが、いずれも5音、ペンタトニックでシンプルですものねぇ。 雅楽を聞いても和声的に不自然な感じはしないし。
同じように日本のリズムなどは、なかなか外国の方にはうまく表現できないのではないかしら。 「花いちもんめ」「ずいずいずっころばし」「あんたがたどこさ」、ちっちゃなころ自然と身に付いたシャッフルのようだけど、そうでない独特のハネ。 バックビートがないのですね。 三連符のようだけど、ふたつめが薄い。 お祭りの太鼓もそうです。
よく日本人はリズム感があまりよくないだの、最近の若い人たちはリズム感があるだの、という話を聞きますが、
そうではなくて、裏拍のないハネるリズムに慣れ親しんだ民族であるということではないかしらん。
勝手な想像をつらつらと重ねましたが、ちゃんと日本の音楽の歴史をひもといてみたいです。