
今日は盟友かんちゃん(間崎友子)のレクチャーもありました。 無料です。 普段はお目にかかることもないような、高価な食器も展示されています。
王室や宮廷で使われていたものの、復刻版。 素晴らしい。 骨董は、美術的価値はもちろんのこと、世紀を越えて生き残っているという凄いパワーを秘めています。 が、時代時代の名工たちの「過去を越えるものを作ろう」という職人魂は、復刻版の見事さにあらわれています。
写真は製造工程をたどるブースにて。 右側がムール(鋳型)で、左側はカオリンなど、原料となる土です。
レイノー絵付けの親方はギー・ネネイールさんという方で、10年前来日されたときにお会いしました。 まだ仕事を続けておられるそうです。 「いや、まだ私が仕事しなければいけない」とおっしゃられながら。
これはね、私の解釈ですが、もしかしたら、お弟子さんは親方を越えているかもしれない。 けれど親方が引退してしまったら、お弟子さんたちの進歩が止まるかもしれない、とさらに腕と魂を磨くことにはっぱをかけていらっしゃるのではないかと思うのです。
お皿からもカップからも、そういう職人の魂、息吹が感じられて、心惹きつけられます。