
本日は12日のJOYFUL NOTESのリハーサル。 沖縄音楽家のタケシィさんも含め、5人でバランスよくいい具合に仕上がりました。 しの笛と三線だけで始まる曲、同じ部族のグルーヴ姉弟小気味よくはまるファンク、三羽(サンバ=沖縄のカスタネット)入りのサンバ曲。 アコースティックの醍醐味です。 音色と声が交じり合って。
今回のライブは最後にHANA-SETSUという、バンド時代から4年ぐらい演奏している桜の楽曲を持ってまいりました。 が、しかしどうもピアノの伴奏が納得いかない。 むずむずしながら、店へ向かい、仕事しながらそれをすっかり忘れていましたが・・・。
空を見上げると右手にぴかぴかの真っ正直なお月様、左手には憂い漂う官能的なしだれ桜。 そして気がつきました。
またまたこの前のお芝居のお話ですが、終わりごろに、役者さんたちが桜を見上げて立ち尽くす場面があります。
散らなかった桜が少しずつ心開くように散り始めて、同時に音楽が、最初はピアノだけ、それからエレピ、ヴァイオリン、ストリングスアンサンブルが入ってきて、想い万感な場面。
もしかしたら、そこまでの全ての芝居の場面ひとつひとつがこの一時を待つための大切な要素であったのかもしれない。 胸が一杯になります。 作者のあっちゃんは自分で作っておきながら泣いていたそうです。 役者さんの目にも涙。 そして私も・・・。
照明さん、PAさん、舞台監督さんたちの素晴らしい演出でした。 自分でも手前味噌なのに、それを忘れるかのように音に想いがつられていきました。
そうかぁ。 HANA-SETSU、万感の想いは言葉なくても伝わってくる。 そういうことかぁ。