文楽の太夫と三味線の人間国宝の番組をやっていました。 主人と2人で食い入るようにTVにかじりついて見ておりました。

すごい。 謡と三味が最初は間合い、テンポがあわない。 どちらも大変な方ですが、歩み寄るなんてことしたら、共に芸が死んでしまうということです。

我々のレベルでは、とにかくどこかに正解を見出して、全員がそこに収束する努力をしてゆくものですが。 国宝級はそうではない。

2人がどのようにして稽古を続け、舞台に臨んだか、カメラは追ってまいりますが、その問題がどう解決されたのかは、よくわかりませんでした。

永遠の課題なのだろうなぁ。 

しかし、その生きた芸と芸との接触が大きなエネルギーとなって劇場のすみまで届いたことは確かです。