イメージ 1 よく、マリアカラスという料理の名づけの所以は何?と聞かれます。

マリアカラスさんといえば、ギリシャ系の素晴らしいオペラ歌手ですが、主人が1971年ごろにパリのマキシムで仕事をしていたとき、彼女がしょっちゅう来店されていたそうです。

当時のマキシムといえば、世界の社交場。 各界のトップの方々が毎晩集い、店の前は高級車がずらり。 金曜の夜はみなさま盛装で食事されていたとのこと。

その後帰国したシェフは31歳で銀座レカンの料理長となり、当時仔羊もフォアグラもトリュフもよいものが入手できなかった日本で、何とか本物のフランス料理をお客様に召し上がっていただきたいとの想いで、作ったのが「仔羊のパイ包み焼き、マリアカラス」。

今日にいたるまで、全国でお弟子さんたちが作り続け、いまや日本においてはフランス料理のスタンダードメニューと思っていらっしゃる方も多いでしょう。

心に残る一皿ですね。 まだ12歳ぐらいのときに食べたこの料理を覚えていて、ご自分の披露宴メニューにして、熱くその感動を語られたお客様もおられます。