こんにちは。
自然療法家のmihoです。
世の中の一般常識では、「糖化」と「酸化」が最も大きい老化の原因と言われ、
酸化の原因となる活性酸素と、
糖化(AGEs)の原因になる糖が
目の敵のように嫌厭されています。
酸化については、先日こちらの記事で書いたばかりですが、
糖化はどうなのでしょうか?
糖化は、糖とタンパク質が結合することによってできる終末糖化産物(AGEs)を作り出す一連の化学反応を言います。
「メイラード反応」と呼ばれ、一般的にはカラメル化のことを指し、酸化の「サビ」に対して、糖化は「コゲ」などと呼ばれ、パンなどが焦げる様に例えたりもしますよね。
実際、糖はタンパク質に結合しますが、その反応は極めて遅いことが分かっています。
1996年に行われた実験で、
(J Biol Chem. 1996 Apr 26;271(17):9982-6)
こちらは、アラキドン酸(オメガ3)とグルコース(ブドウ糖)がタンパク質にどれだけのダメージを与えるのかを実験した結果ですが、オメガ3(脂質)はグルコース(糖質)よりも23倍ものスピードでタンパク質を変性させダメージを与えているのが分かります。
AGEsを恐れるばかりに糖を避けたとしても、
それよりもはるかに速くALEs(終末脂質過酸化産物)ができてタンパク質をすでに老化させているということです。
つまり、プーファ(多価不飽和脂肪酸)から産生されるアルデヒドという猛毒が、
タンパク質と非常に結合しやすいからです。
ここからも、プーファの恐ろしさが分かりますね。
老化を防ぐために糖を切って糖質を制限したとしても、
タンパク質が変性して起こる“老化”は止まらないどころか、
プーファによってさらにタンパク質が変性して起こる“老化”はドンドンとスピードアップしていってしまいます。
先日記事にしたマヌカハニーに含まれる、メチルグリオキサール(MGO)は、
この終末脂質過酸化物(ALEs)や終末糖化産物(AGEs)を生んでいく前駆体です。
マヌカハニーを摂れば“より”タンパク質変性を促進し、炎症を起こさせ、老化を進めるということも理解できるでしょう。
現代においては、様々な情報が容易に手に入りますが、
その反面、その情報を取捨選択していく力がないと、
あやまった情報に流され、かえって逆効果を引き寄せかねません。
色んな情報が簡単に手に入るということは、
私たちに“俯瞰して考えるブレない力”が求められているのかもしれないですよね。
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