人生が動き始めた出来事②


たっつんに電話をすると決めたはずなのに、なかなか電話できない自分がいました。

 
ここで電話したら、もう二度とたっつんと話せんくなるかもしれん。
もしかしたら家族として崩壊するかもしれん。
 
もやもやしながら、携帯をじっと見つめていました。

だけど、あの子達があんだけ頑張ったんやしなー。
自分で限界決めんなってさんざん言ってきてる私がこんだけうじうじしてたらダサいよなー。
だめになったら、なったときか。
今の気持ちを我慢し続けることよりも、やっぱ思っとることをたっつんに伝えたい。
当たって砕けよう。

そう思って電話をかけました。
でもやっぱり恐怖心も残っていて、電話をかけておいて、出るな出るなと心の中でいっている自分もいました。





「何ねーちゃん?明日来れるようになった?」


「………あのさ。私たっつんのこと好きなんやけどさ、今までずっと我慢しとったことがあったんやって。だけどこれ以上言わずにたっつんのこと嫌いになりたくないから言うわ。」



すでにこの時点で号泣だったので、たっつんは最初すごくうろたえてましたが、真剣に聞いてくれました。



たっつんに会う度に、お金の話、何買えって話ばっかされて、自分の存在が財布のようにしか思えなかったこと。

結婚してない彼氏がいないことを会うたびに言われることがきつかったこと。

家族で会うたびに影で泣いていたこと。

仕事を頑張っていても、結婚していなければそんなに人としてダメなのかということ。

たっつんに会うたびに自分を否定されるような気がして本当に会いたくなかったこと。


だけど、嫌だってことを伝えてこなかったからこういう風になっているわけだから、ちゃんと嫌なことをたっつんに伝えたいと思ったこと。





かなり長い時間、泣きながら話したと思います。

正直自分でもひくくらいでした。いい年して何泣いてんだって。

だけど止まりませんでした。





たっつんは、私が落ち着くまで待ってから、ゆっくりと話始めました。





「ねぇちゃんをそんだけ傷つけとったって知らんかったわ。ごめんな。
 
……だけどさ。俺はこれからも言うよ。」



もうその瞬間一気に気持ちがさめました。
あーたっつんはこういうやつやったよな。
せっかく勇気を出していったのに、本当に期待した私がバカだった。

もういいやと思って電話切ろうかと思ったとき、たっつんはその言葉の真意を話し始めたのです。


次回に続く