結弦さん、練習後に報道25社と「地獄の連続インタビュー」 対面した記者は震えた… | sorryのブログ
東スポさん
羽生結弦
練習後に報道25社と「地獄の連続インタビュー」 対面した記者は震えた…
【取材の裏側 現場ノート】記者になって迎えた4度目の夏。こんな経験ができるなんて夢にも思わなかった。
昨秋からサブ担当としてフィギュア取材に携わってきたものの、人事異動に伴って8月からメイン担当になった。「大丈夫かな」と不安の気持ちが募る中、プロに転向したフィギュアスケート男子五輪2連覇の羽生結弦(27)が10日、アイスリンク仙台(宮城・仙台市)で練習を公開する「SharePractice」を開催。いきなり大仕事を任され、仙台に足を運んだ。
プロ転向後初めて、公の場で演技を披露。「自分の練習を見たいなって思ってくださる方もいるし、自分のアスリートらしさっていうか、根本的にあるさらに追求し続ける姿みたいなものを見ていただけたら」。7月19日の記者会見から約3週間。自問自答を繰り返しながらも前に進む姿は今も昔も変わっていなかった。
約20分の囲み取材後には、報道各社に対して「個別インタビュー」の時間を設定。「地獄のインタビュー」と称する時間は、25社が5分ずつ、休憩も含めれば2時間半を超える異例のスケジュールだった。「これまで個別(取材)を受けることができなかったので無理やりやらせてくださいと。媒体各社さんの羽生結弦を書いていただけたら」。自らの意志で、各社の番記者と真正面から顔を合わせた。
私はありがたいことに、さまざまな競技のトップ選手にインタビューを行う機会に恵まれてきた。一流選手の考えを聞ける時間は非常に楽しく、普段であればワクワクしていることが多い。しかし、この日は違った。今までにない緊張感が身体を襲った。「こんなに鳥肌って立つものなの?」。それでも、キリッとした羽生の表情を見た瞬間、自然とスイッチが入った。
羽生はこれまでフィギュア界の歴史を塗り替えてきた。だからこそ、いつか聞いてみたかった質問をぶつけてみた。「フィギュア界の未来についてどう思うか」。詳細は東スポWeb掲載のインタビュー記事で確認していただけるとうれしいが、私の一つひとつの質問に羽生自身が抱く率直な思いを明かしてくれた。「妥協することなく、とことんフィギュアと向き合う」。これが羽生というスケーターのスゴさかと驚かされた。
今後の計画については「ある程度、年内の方はメドが立ってきました」と話す一方で「告知するときはまた改めて告知させていただこうかなというふうに思ってるんで、まだ内緒です」と詳細は伏せた。ただ、きっと羽生だったら、またしても私たちの想像を超えてくる。そう確信した5分間のインタビューだった。
(五輪担当・中西崇太)

