2021年も、絵本の面白さを
伝えていきたい
絵本好きのミホと申します(*^^*)
 
 
今回は(も)
丑年にちなんで牛の絵本です牛
 
 
今回と次回で
二人(2頭)の牛をご紹介。
この二人、どちらも自分らしくあるために
ふるまうのですが
かなり対照的なのです。
 
 
 
今回は、
「モーモーまきば」の牛さん。
 
 

 

 

 

頭の花飾りが可愛いでしょ♡

この「うし」さんが主人公。

 

「うし」さんは、牧場の草が大好きで、

「だれかに ごちそうしてあげたい」と

この美味しさを、誰かと

分かち合いたいと考えます。

 

そこで、カケスが協力して

お客さんをよんでくれたのですが、

(ちょっと意地悪カケス)

 

犬、猫、豚、、、

 

そう、草を食べない面々。

「ごちそうはどこにあるのさ」と

不愉快にさせてしまい…というお話。

 

 

 

 

 

 

大好きな草を、

受け入れてもらえない「うし」さんは、

驚き悲しみます。

 

 

自分の好きなものは

他の人も好きなはず 

という思い込みがあった

「うし」さん。

一つ世間を知りました。

人(動物)の好みはそれぞれです。

 

だけど、自分の好きなものは

他の人にも好きになってほしい と

思うのは、自然な感情。

 

自分の好きなものを

否定されたら悲しいのは

自分自身が否定されたように

感じるから。

実際は、その人(牛)と物(草)は

別の存在なのにね。

 

 

「うし」さんは、悲しいままでなく

やぎや羊などの仲間がみつかり、

気の合う者同士で

幸せにすごします。

(ネタバレすみませんm(__)m)

 

 

「うし」さんは、大好きなもの(草)を

独りじめしたり

「好きになれ」と強制したり

「イヤならくるな」と排除したり

否定派を批難して叩いたり

したわけではありません。

共有したかっただけ。

 

素直で優しい「うし」さんは、

自分らしく

喜んだり悲しんだり

好きな草を美味しく味わったりしていたら

気の合う仲間に

囲まれていたのでした。

 

生き方のヒントになりますね。

 

 

ここまで書いて、

縦社会から横のつながりに

変化している、今の時代にも

合ってる絵本だなあと

気づきました。

(ブログを綴るうちに

気づくことが時々あります。

ブログの面白さです。)

 

 

この絵本が描かれたのって

1958年だからね!?

(邦訳1969年)

絵本の底力おそるべし。

 

 

 

『モーモーまきばのおきゃくさま』

マリー・ホール・エッツ作

偕成社/1969年

 

 

 

作者のエッツは

『わたしとあそんで』『もりのなか』

などで知りました。

柔らかい線や色使いが

ほっこりします。

 

 

 

 

 

 

 

次回の牛さんもお楽しみに!