絵本好きのミホと申します(*^^*)
前回、新美南吉さんの絵本について
触れました。
『ごんぎつね』は、心に刺さり過ぎて
私にとって忘れられないお話です。
そして、「ごんぶつね」だけでなく、
新美さんの『手ぶくろを買いに』も
好きなお話でした。
手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)
1,510円
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間違って、キツネの手の方を
店員さんに差し出してしまうお話。
雪が眩しい子狐の様子と
母狐のセリフ、
「人間ってほんとにいいものかしら」
も心に残っています。
この2つの話が秀逸で有名で
新美さんの他の話は
気にしたことがなかった☆
実は、新美南吉さん、他にも
童話を書かれています。
大人になってから
新美南吉さんの他のお話も
読んでみました。
心に残ったのは
『でんでんむしのかなしみ』
(以前記事にしてます)
でんでんむしのかなしみ
1,404円
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それから
『おじいさんのランプ』
おじいさんのランプ (偕成社文庫3097)
864円
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おじいさんのランプ (新美南吉童話傑作選)
1,512円
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東一君がおじいさんに
聞いたお話。
おじいさんは、若い頃
行灯の暮らしをする村に
ランプの良さを広め
ランプ売りの商売を始めます。
やがて、街に電柱が立ち始め
村にも電気が通ることになります。
ランプが不要な時代が
やってこようとしたときに
おじいさんがとった行動は…という内容。
子どもはどう感じるのか
気になるところ。
大人の私は
商売における身の処し方に
心打たれました。
おじいさんが東一に言った言葉が
カッコ良くて。
一部抜粋します。
「…わしの言いたいのはこうさ、日本がすすんで、
自分の古いしょうばいがお役に立たなくなったら、
すっぱりそいつをすてるのだ。…」
(現代仮名使いに直してます)
昭和17年の作品です。
商売に限らず、
本質というのは不変のもの
なんだなあと感じ入りました。
1942年
昭和17年発行:有光社「おじいさんのランプ」の復刻版
昭和46年発行:ほるぷ出版「名著復刻日本児童文学館」
うちの本棚に並んだままの
ほるぷ出版の復刻版☆
この版では、初めて読みました。
カバーをとった表紙↓
何だか挿絵が素敵…♡
挿絵のマークをよ~く見ると
□の中に”棟””の文字が!
もしかして…
棟方志功さん⁉️
Σ(*゚Д゚*)
「装丁・挿画 棟方志功」
とありました。
過去に母に連れられて、展覧会に
行ったことのある画家さんなのです。
力強い画風と
鮮やかな色彩が特徴です。
『おぢいさんのランプ』は
童話集で、いくつかの童話が
収められています。
目次↓
「おぢいさんのランプ」書き出し
(臺/旧字体→台)
棟方さんの挿絵が
ところどころにある贅沢な
童話集です。
新美さんによる
あとがきもありました。
「はじめて世に出る童話集なので、心のなかで
ひやひやしています。
…(略*以前良寛さんの伝記を書いた話)…
この童話集は、まったく私一人の心から
生まれたものです。
…(略*大人向けの小説を練習中という話)…
言葉は少々君たちにむつかしいのがあるかもしれませんが、
書いてあることがらは―少年たちの氣持にしても、少年たちのすることにしても、
君達によくわかり、面白いはずだと、
私は自分できめています。
…(後略)…」(p223~225)
あとがき、初めて
読みました。新鮮です♪
新美さんは、学校の先生でした。
学校の子どもたちに
手伝ってもらったお礼も書かれていました。
1913年(大正2年)生まれ。
最初の童話集『おぢいさんのランプ』を
出した年に29歳で亡くなっています。
20代の瑞々しい感性が
生んだ作品たち。。。
短期間に数々の名作、
天才だったのですね。
🍂🍁🌾
台風が近づいてます。
ご用心くださいね。🍃