ご訪問ありがとうございます。
先日、音楽×数学 というテーマのコンサートへ行ってきました![むらさき音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/146.png)
![むらさき音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/146.png)
会場は、東京大学駒場キャンパス内の学際交流ホール。
ピアノとお話をされたのは、
国際数学オリンピックで日本人女性初の金メダルを獲得された、東京大学大学院研究員であり、ジャズピアニストとしても活躍されている、中島さち子さん。
(とても美しい方でした
)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
今回は、サックス奏者の鈴木広志さんと、
ビブラフォン奏者の相川瞳さんと共に、
TRIO MATHEMATA としての演奏会でした。
MATHEMATAとは、mathematics(→数学 )の語源となった言葉で、ギリシア語で「学ばれるもの」という意味。
西洋では算術、音楽、幾何学、天文学を長らくリベラルアーツの基本四科として大切にされてきました。
このコンサートでは、音楽と数学の関連のお話をところどころに挟みながら、時代と共に変化していった音律を基にした曲の演奏や、
様々なリズムの曲、またジャズ的な即興音楽も聴くことができました。
とても面白かったので、今日は一部ご紹介です。
会場となった学際交流ホールにはパーカッションとサックスとピアノ。そして、スクリーンが。
プログラムは、まずは中島さんの作られたオリジナル曲、「光」から。
東日本大震災の後に、祈りを込めて作られた楽曲だそうです。
聴いているだけで、なんとも癒される不思議な曲でした。
続いて、音は波、というお話から、
数比の美と和音の響きの美、をテーマとして、
倍音、共鳴、素因数、等のお話から
ピタゴラス音階 (2:3) →5度(ドソ)の響きが美しい時代の音楽として、
13世紀のカルミナブラーナ教本より、avenoblis(アベマリア)の演奏。
参考までにYouTubeで見つけた動画を貼ってみますね。
ちなみに、CarminaBuranaとは、19世紀に発見された詩歌集で、約300編の古い歌が11世紀から13世紀の間に書かれた、と推測されています。
封建的、旋律的な音楽の持っている独特な空気が感じられますね。
このピタゴラス音律は、単旋律で歌われている時代は良かったのですが、多声による演奏では不協和音が生まれてしまいます(この音律では3度ド~ミが不協和音になります)
そして、ヨーロッパルネッサンス時代の誕生と共に、音楽も純正音律やミーントーンが使われるようになっていきます。
特徴としては4:5:6→(ドミソ)の響きが美しいのですが、その時代の楽曲として、
ディエゴ・オルティスのレセルカーダ8番の演奏。
今回の演奏曲とは違いますが動画も貼ってみますね。
ピタゴラス音律より響きが大きく広がっていますね![むらさき音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/146.png)
![むらさき音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/146.png)
そして、時代はバロック時代へと入り、純正音律では転調が限られていたため、より転調をしやすい音律が模索された、として、
バッハのトリオソナタBWV1039の演奏。
この曲は2本の旋律と通奏低音のための曲ですが、緻密な対位法で書かれています。
こちらも動画貼ってみます。
(チューニングに時間がかかっているので、演奏は47秒位からになります。)
本当に美しい曲ですね。
第一部最後は、幾何学的な豊対称性の音楽の象徴として、 有名な、バッハによる「カニのカノン」
楽譜の前からと後ろから同時に演奏する
という、とっても面白い曲。
動画を貼ってみますね。
最初は前から演奏。次に後ろから演奏。
最後に前からと後ろからと同時進行の演奏、
楽譜と共に見られます![むらさき音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/146.png)
![むらさき音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/146.png)
こんなの作ってしまうなんて、本当にバッハはすごいですよね![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
まさに、音楽を幾何学のように遊んでいた、という感じでしょうか。
ちなみに、バッハは、フリードリヒ大王に求められ、3声の曲を即興でその場で日常的に作っていたそうですから、こういうのも実は簡単だったのかもしれませんね![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
休憩挟んで第二部は、リズムをテーマとして、
中島さんと相川さんオリジナルの曲を何拍子か当てたり、(答えは一曲目が5拍子(3+2)!二曲目はなんと11拍子(2+2+3+2)でした
)
![チュー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/008.png)
次に、やはり中島さんオリジナルの1拍子!の曲を演奏されたり、
最後は鈴木さんオリジナルのアラブのリズムに啓発されて作った、という楽曲。
いろんなリズムも、フィボナッチ数列との関係性を見たりして、とても面白かったです![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
そして、最後のアンコールは、会場のお客様からいただいた5つな音を基にした即興演奏。
ソ#(ラ♭)→シ♭→ミ♭→レ→ファ
の5音を基に、3人で即興で演奏された曲、
なんだか、宇宙の神秘を感じさせられるような、素晴らしい曲となり、ひきこまれました。
私には少し難しいかな?と思っていた数学のお話も、とてもわかりやすくてとっても楽しいコンサートでした![ラブラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
![ラブラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
なにより、中島さんはじめ、演奏している方々が、本当に音楽も数学も大好き![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
という気持ちが伝わってきて、会場全体が、とっても楽しい、エキサイティングなエネルギーに道溢れていて、
その日は超寝不足だった私も、眠くなるどころか、ずっとワクワクしながら楽しませていただきました![チュー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/008.png)
![チュー](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/008.png)
会場では、息子のママ友さんにも偶然バッタリ会えて、久しぶりの再会も嬉しかったです![ラブラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
![ラブラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/035.gif)
![ラブ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/006.png)
最後に中島さんの著書をご紹介![むらさき音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/146.png)
![むらさき音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/146.png)
![]() | 人生を変える「数学」そして「音楽」 教科書には載っていない絶妙な関係 1,620円 Amazon |
中島さんはスティーブ・ジョブズの伝記から色々感化されたそうで、
これからの時代は、数学と音楽が同化していく、と、この本の中で書かれているそうです。(実は私も、まだ読んでません(^_^;))
ご興味ある方はぜひどうぞ![むらさき音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/146.png)
![むらさき音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/146.png)
今日は、ざっくりと、音楽×数学 のコンサートより、ご紹介でした。
すっかり長文となりましたが、最後までお読みくださいまして、ありがとうございました![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
今日もよい一日となりますように![虹](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/026.gif)
![虹](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/026.gif)
![ピンク音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/147.png)
![ピンク音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/147.png)
幼児さんから大人の方まで。
楽譜の読み方などから、お一人お一人にあわせて、丁寧にご指導しております。
お子さまのレッスンの場合は、
心の成長もご一緒に見守りながら、
読譜力、基礎力、音楽的感性や表現力を育みつつ、
できた!の積み重ねの経験から自己肯定感を養っていったり、
忍耐力や継続する力を身につけていきます。
最終的には、
好きな曲を自分一人ででも弾けるようになり、
音楽を表現できる喜びに溢れた演奏ができるようになり、
音楽が一生の友達になれるよう、
楽しみながらレッスンしています♪
いつかピアノを弾いてみたい♪
もう一度ピアノを弾きたい♪
と思う大人の方も、お気軽にお問い合わせください♪
カウンセリングは
もっと幸せに向かって進みたい方、
子育てで悩んでいる方、
時には立ち止まって人生を見直してみたい方にも![音譜](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
![音譜](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
![むらさき音符](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/146.png)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170616/12/miho-piano-pov/62/bc/j/o0540096013961823087.jpg?caw=800)