建て替えのため取り壊される校舎に、さよならとありがとうを伝えたくて。
古ーいキャンパスであちこちガタがきてたけど、その古き良き雰囲気がいかにも学校っていう感じで好きだった。練習室にこもって練習して、窓を開けて色んな楽器の音が聞こえてくると、よし、また頑張ろうってピアノに向かって。
先生のレッスンも大好きだった。あのレッスン室も無くなっちゃうんだなぁ。色んなかけがえのない思い出は心にしまっておこう。寂しいです。
建物もモノも、どんなに大事にしていても、手放さなくてはいけない時期が来るんですよね。いつまでもそこにあるような気がしてしまうけど。あるのが当たり前だと思わず、大切にしないとなぁ。
さて、先日はそんな思い出に浸りながらおでかけ。
大学時代を一緒に過ごした同級生のデビューリサイタルです!実は何ヶ月も前から何故か私がドキドキしていたという…。笑 当の彼女は至って穏やかで冷静、リサイタルまでのプロセスを楽しんでいるようでした。かっこいい。本当にぐっとくるピアノを弾く人なのです。わたし、泣かずにいられるか自信なかった。笑
演奏はというと…、しばらく言葉も出ないくらい、引き込まれました。一音一音、隅々まで意識が行き渡っていて、無駄な音なんてただひとつも無い、それがよーくわかる演奏でした。まるで歌っているように滑らかな呼吸も心地よくて。
月並みな言葉しかでてこなくてもどかしいけど、本当に純粋に感動して鳥肌がたちました。彼女の音楽が体と心をめぐって通り抜けていった、そんな感覚でした。
アンコールを弾ききった後、ステージの彼女が長いお辞儀をして顔を上げた時、少し涙ぐんでいるように見えました。大きなプレッシャーを乗り越えた人の表情、かっこいいなぁ。まぶしかった!わたしも彼女の背中を追いかけて頑張ろう、って思います。
お疲れさま!ありがとう!!!!