確かに初めは

私と平行になっていたはずだ。







真っ暗な中、やっとおしゃべりも終わり
「もっともっと絵本読んでコール」からも抜け出し
「トントンする」と言って私をトントンしはじめて危うくこっちが寝そうになる誘惑にも打ち勝ち、、呼吸がいつもの、なんと言えばいいのか言葉では説明できない私にしかわからないリズムに変化して

やっと寝た時には

私と平行になってたはずだ。

しかし

それがどうして。

どうしたって

夜中には垂直に攻めてくる。


何度平行に戻しても

 
枕ではなく壁に頭をつけて
私のお腹あたりをキック。


気持ちよく寝ているところを起こされるからか、相手はどうせ起きないだろうというこれまでの経験からか、本能的に少し荒めに、新生児の時には決して想像もつかなかった強引さで平行に戻す。

もちろん彼女は起きない。

しかし
朝方には360度回転し

壁に足を向けて私の胸に頭を置いたり
プニプニの気持ちいいほっぺたを使ってその気持ち良さからは想像できないほどの驚異的圧迫力で私の鼻を圧迫したり、年の割に、いや、若いからこその固い固い頭で頭突ききしてきたり、、、

冗談ではなく「殺す気か!」というような攻め方で毎晩私を何度も起こしてくる。



だけどずるいよ。
ずるすぎるよ。

そんなことがあった夜が明けて
朝になって目が覚めたとき

私と目が合った瞬間に

言葉ではなく表情だけで
「だいすき」と言われてるのが分かるくらいの
とびきりの笑みで私の心をつかんだ後に


フフフと微笑みながら
ぎゅーってしてきて
ぎゅーってしながら
突然「せーんろは続くーよー」と歌い出して
笑わせてくれてあっという間にイライラなんて吹き飛ばしてくれる。


全部無かったことにする力を
本能的に彼女は持っている。

大人には到底真似できないその偉大な力。
大人がやると逆にもっと相手を
イライラさせてしまうに違いないその力。

悔しくて羨ましい彼女のパワーのおかげで
今日も笑顔でおはようが言えた。

夜中に痛めつけられたこと
どっぷりたっぷり寝られなかったこと
すっきりさっぱり忘れて


今日も明日も
楽しくいきまっしょい!


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↑ every.のロケで行った千葉にある元保田小学校。
ステキな道の駅になっていたー。






****3月のミホステ****

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