最近読んだ本★『潮鳴り』著者:葉室 麟
最近読んだ本

『潮鳴り』著者:葉室 麟(祥伝社)

豊後・羽根藩を舞台に”再起”を描く入魂作!
どん底を、なお生きてこそー 落ちた花を再び咲かすことはできるのか?
襤褸蔵と呼ばれるまでに堕ちた男の不屈の生き様。
「生きることが、それがしの覚悟でござる―――」
・・・
2012年に第146回直木賞を受賞した『蜩ノ記』を読んで、
葉室さんの作風が好きになり、
今回の『潮鳴り』も、揺るぎなき凛とした作風で夢中になり読みました

全てがハッピーエンドではないけれども、
櫂蔵とお芳、染子とお芳、・・・登場人物の心が少しずつ
通い合っていく様子に心がキュンとしました

そして、時代は違うけれども、
人生は一回、自分が生きる意味は?納得できる人生を送っているだろうか?
っと考えてしまいました。
著者の葉室さんが
「何度敗れても、挑戦し、生き抜くことはできる。
そんな思いを伝えたかった」
と書かれているように、
生きるとは?を考えさせてくれる本です

物語に出てくる女性たちがカッコよいのも、この作品のポイントだと思います

~心に響いた言葉~
(P246)
「昔のことなど忘れなさい。女子は昔など脱ぎ捨てて生きるのです。」
(P251)
「ただ、二度目に咲く花は、きっと美しかろうと存じます。
最初の花はその美しさも知らず漫然と咲きますが、
二度目の花は苦しみや悲しみを乗り越え、
かくありたいと願って咲くからでございます。」
興味がある方は是非読んでみて下さい☆-( ^-゚)v
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