最近読んだ本 『私の男』
『私の男』 桜庭 一樹/著
~2008年(138回) 直木賞受賞~
おとうさんからは夜の匂いがした・・・・・・。衝撃の問題作!!
優雅だが、どこかうらぶれた男。一見、おとなしそうな若い女。
アパートの押入れから漂う、罪の異臭。
家族の愛とはなにか?
越えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?
この世の裂け目に落ちた父娘過去に遡る・・・
いや、すごい問題作
ドロドロしていて重い内容です。
でも、読み始めると過去へ遡っていく2人の関係が気になって
どんどん惹きこまれる作品
いびつな愛だけど、これも絆?なのかな・・・
でも、周りには理解できない形だな。。。
わたしが気になった文は
「血っていうのは、繋がってるから。
だからもし俺の子がいたら、そのからだの中に、
親父もお袋も、俺が失くした大事なものが、ぜんぶある。
・・・・・さいきんそう思うようになった。」
「死に別れても、だから、それは別れじゃないんだ。
自分のからだに血が流れている限り、
人は家族とはぜったいに別れない。」
う~~ん。
難しい問題だね
気になる方は、読んでみてください