中園:林さんと最初にお仕事したのは、「不機嫌な果実」のドラマでした。
林:打ち合わせでお目にかかったら、第一印象、こんな若い人がやるんだとびっくりして。占い師だったということは全然知らなかったです。
中園:当時「不機嫌な果実」は大ベストセラーで、もう本当にキラキラなさっていて。お会いする前から林さんの生年月日は調べていたので、手相を見せてもらっていいですかとお願いしました。そしたら、「私占い大好きだから、見て見て!悪いことも正直に言ってね」と、パッと手を出されて。
林:それで、お金が残らない人だなと瞬間にわかった(笑)。
中園:「お金はすごく入って来るけど、すごく出て行きますね」と。
貯めるのが得意な人というのは、指と指の間をギュッとくっつけて出すのですが、林さんは両手の指をパッと開いて出した。お金がダーって全部こぼれてしまうのです。
林:本当にすごいですよ。お金が音を立てて出て行く。
中園:(笑)。林さんは、線がはっきりしていて、とても強い手ですよね。
林:そう、シンプル。
中園:真ん中が凹んでいて、すごい財運なんですけど、使い方もゴージャスで。
林:最近ケチってますよ。ところで、手のひらにホクロができるのはどうなの。
中園:ホクロは場所によっては良いですが、真ん中ですか。
林:でも、また消えかかっちゃった。
中園:どうなんでしょう。私、手相は全然プロじゃないので、専門の人に見てもらってください(笑)。
林さんとは、その後もいくつか作品をご一緒しましたけれど、実は私、連ドラでキャスティングをする時、占いで当たる!と思う役者を選んでいます。もちろんオファーしても叶わなかったり、スタッフの運気が影響したりもしますけれど、全部調べています。占いって、これからブレイクする人が分かるのです。それこそ、「花子とアン」の鈴木亮平さんとか、「ハケンの品格」の大泉洋さんもそうです。これは!と思ったら、やっぱり。
林:来ましたよね。すごいです。
中園:仕事のチャンスと運気の波がすごく合っている人というのがいるのです。女の人だと誰だろう…。
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