二つ、またはそれ以上の群を比較、いわゆる統制群と何らかの条件を付加した実験群(対象群)をつくってその差によって結果の異同や関係を検証し、何らかの一般法則を推測していく効果研究を研究デザインとして取り上げられる方のサポートをさせていただくことがあります(書き方固くてすみません・・・)。
多くの場合、何らかの実践の場の経験から、ある種の訓練や学習スタイル、テキストなどは効果があるという前提で研究テーマを決められる社会人大学院生のかたです(経験から研究テーマを以つかめるのが社会人大学生の売りだと思います)。
この研究のスタイルは一見シンプルで取り組みやすいのですが、往々にして絶対に効果があるという確信から、詰めなければいけない統制条件に甘くなる方が多い用に思います。その条件の違いが本当に結果に影響したのかどうか、実験条件以外で影響をおよぼしそうな条件はできるだけ排除しておかないと何をしてることやらわからなくなります。例えば、年齢といった「現在」の統制だけでなく、その条件を経験したことがあるかないかといった「「過去」の統制にも目を向けなければなりません。(色々と「穴」が開いてないように慎重に検討必要)
また、仮説を立てる際にも自分自身の経験からだけで仮説をたてるのはNGで、まず先行研究をじっくり読んで、仮説を作り上げなければなりません(まずは先行研究の検討命)。
最後に、ちょっと現実。
効果はそうそう簡単に結果として出てきません。条件をしっかり統制し、先行研究からその効果が論理的に導かれることを抑え、そして十分な条件期間があって、初めて有意な結果となる・・・・かなっといった感じ。有意な結果が得られなかったら、結果を色々な方向から見て物言える部分を探していきます
(言い方を変えると思ってもみなかった異同があったりして、そっちの方が面白かったりもします・・・)。
まぁ。いずれにせよこのタイプの研究は意外に難しいと心しておいてくださいね
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