大切な人がこの街を離れる日が間近に迫り、
時間を惜しむかのように、立て続けに会ってきました。
木曜日は二人で海へ。
南仏のBandolというビーチへ。
バスと電車を乗り継ぐ彼女との旅路、おしゃべりが止まらない反面、沈黙も心地よい。
ビーチでは寝たり、大爆笑して泣いたり、泳いだり。
彼女といる時の自分は、自分でも驚くほど自然体になります。
心を開くのに時間がかかるタイプの私にとって、ミラクル。
お互い、ムリな話題作りもしないし、作り笑いもしない。
不思議な空気が流れる相手。
この空気は、言葉にすると嘘くさくなるから描写出来ないけど、
そういう時間を共有する度、
これが大切な出会いだと、自然と実感していきました。
土曜日の朝は、二人でBrunch。
作家な彼女は、やっぱり本に詳しい。
本の虫な私は、そんなところにも惹かれていました。
会う度、彼女が好きな本や映画の話をきくのが楽しみだった私。
Aix最後の日、全ての本をUSに郵送した後、
一つだけ手元に残していた本をプレゼントしてくれました。
「大好きな本だから取っといたんだけど、あげる!きっとMも好きだと思うの」
と手渡されたときは、どんな高価なプレゼントより嬉しかった。
読む前からもう大切な本になっている始末
彼女自身の書いた本を読む日も遠くないので、それもSuper楽しみ。
海の後のお別れのときは、心の準備が出来ず泣きそうで、
何となく、彼女も泣きそうな顔をしていて、
お互い長いハグして離れた後、そそくさ退散。
でも、最終日、Brunchの後、別れ際、
「寂しくなるわ。でも、さよならは言わない。きっとまた絶対会うから。またね!」
と言われた時は、全く同じことを思っていた。
今度は不思議と、寂しくなくて、
「うん、またね!」
と言って、長いハグしてバイバイした。
彼女がNYに帰っても、これからも何らかの形でつながり続ける人、
そしてきっといつかまた、地球のどこかで会うんだと思います。
私の人生で、すごく大切な出会いだったような気がします。
一期一会。
人生の中で、この時期、この環境、この瞬間を共有できた奇跡に、
感謝。